16日の夜のニュースの中で「立花 隆」さんが
興奮して話していたのですが
独立行政法人理化学研究所は、財団法人高輝度光科学研究センターと協力して播磨科学公園都市の大型放射光施設SPring-8に隣接して開発・整備を進めている、原子の世界を詳細に映し出すわが国初のX線自由電子レーザー(XFEL)施設を、計画どおりの80億電子ボルト(8GeV)で運転し、波長0.8ÅというX線を発生、観測することに成功しました。また、このXFEL施設の愛称を「SACLA(さくら)」と決定しました。
なぜ、これがすごいニュースなのかと言うと
波長0.8Åというのは原子の大きさより小さいということで
これによって原子の中のタンパク質の変化までがわかるようになるということらしいのです。
解らないでしょ。
私もよく解らない。
原子単位の化学変化とは一瞬らしいのです。
その前に
波長0.8ÅのX線を照射すると、
月から地球上の蟻が鮮明に見えるくらいの解像度で微細なものが見える顕微鏡になるらしいのです。
1000万分の1ミリが見えるそうです。
ちなみに、Åとはオングストロームと読んで
オングストローム(ångström, 記号:Å)は長さの単位です。原子や分子、可視光の波長など、非常に小さな長さを表すのに用いられる。
1Åは 0.1ナノメートル(nm) = 100ピコメートル(pm) と定義されている。
1Å=0.1nm(ナノメートル)
1nm=0.001μm(マイクロメートル)
1μm=0.001mm(ミリメートル)
1mm=0.001m(メートル)
で、1Åは10の10乗分の1となります。
細かい波長の光を当てるから、
細かいものが見えるという理屈のようです。
同じことで、短い波長の光を当てるから
短い時間の変化が見えるということらしいのです。
だから、1フェムト秒の変化が見えるというのです。
ここでまた、単位の話ですが
1フェムト秒とは10の15乗分の1秒に等しい。
というのですが、解らないでしょう。
どのくらい短いのか?
でも、単位としてはモット、小さな単位があるのですよ。
ヨクト秒(ys)は、10の24乗分の1秒に等しい。
というのですが、勝手に調べてください。
メンドクサイ、数字ばかり書いてきましたが
この短い波長の光を操作できることによって
今まで見ることの出来なかった細かいものや
一瞬の変化を見ることが出来るようになり
癌細胞の変化を究明したり、
原発の使用済み放射性物質の放射能の抑制方法を発見したり
といったことが可能になるかも知れないのです。
ソレを日本が世界に先駆けて作り上げた。
先日も、世界一の演算能力を持つスーパーコンピューターを
日本が発表しました。
まさに、日本がこれから進むべき道が示された思いがします。
今の日本は、中国、インド、インドネシア、ブラジルといったこれからの世界の経済を動かす大きな国にはなれませんから「彼らに対して何を売り込めるのか?」と考えたとき
小さな国は半歩先行く
「技術立国」となるしか道はないと思のですよ。
いかが・・・。
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