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芹工務店の社長である私がお気楽に日々思うことなどを 徒然なるままに書かせてもらいます。

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2x4工法とはアメリカで近来出来た工法で科学的な計算に基づいています。
アメリカでは、4~5回くらいのアパートやビックリするくらい大きなショッピングセンターなども2x4工法で作っています。
インチをモジュールとした材木で仕様場所によって使い分けますが、基本は2インチx4インチのメートルで換算すれば約4センチx9センチの材木を枠に組んでそれに9mm程度の合板を釘打ちで組み合わせたパネルを組み立てて家をつくる工法です。
開口を大きく取ったり、広めの空間を計画するときには、2x4をダブルにしたり、2x6,2x8や2x10、2x12,4x4などの寸法の材も使われます。
大きな空間の為にはこれらの材木と合板パネルで組み合わせた大きな梁を使うこともあります。
芹工務店では、このアイデアを利用して中身の詰まった材木の梁では重くなりすぎるし、そんなに大きな材木では高価ですので、2x4材と合板で作った1メートル以上の梁で大きな空間を支えて、お菓子屋さんの店舗を作ったこともあります。
2x4工法はプラットフォーム工法とも言って在来木造と同じように現場で作った基礎の上に、まず、1階の床になるパネルを接地して、その上に壁パネルを立て込みます。これらのパネルは事前に作成した製作図に従って工場で組み立てられたパネルをトラックで現場に運び込まれたものです。
1階の壁パネルが立ち上がるとその上に2
階の床パネルを乗せて・・・と言う順番で屋根まで組み立てます。
鉄骨系ハウスメーカーの建て方に似ています。
また、木造系のハウスメーカーは大体、2x4工法か独自開発した同様のパネル工法です。
在来木造工法は、パネル工法に対して柱と梁で骨組をしてそこに筋交いを入れてタテヨコの荷重に対して耐えるようにしている工法で、日本に昔から伝わる「釘を使わない」ホゾ組で造られる伝統工法が現代風に改良されたものです。
伝統工法とはホゾ組によって、極端な言い方をすれば地震や風に対して頑張らないで揺れることによって力を逃がす工法です。
だから、スキマも、ヒビ割れもある程度、ヤムなしといった感じはあります。
それではメンテナンスが大変だということで、もっと、揺れずに頑張れるようにと工夫したのが在来木造工法と考えてよいと思います。
ホゾ組でなく、金物や釘で強固にして、昨今では、コレに2x4工法の考え方を取り入れて壁下地に構造用合板を組み合わせて、より強度を増しています。
かつては、在来工法が「点と線」で支える工法にたいして、2x4工法は「面と面」で支える工法といわれましたが、進化した在来木造工法は「点と線」プラス「面と面」も併せ持った工法といえるのではないでしょうか。
面で構造体を構成する2x4工法が開口の取り方や空間の大きさに制限があるのに比べて在来木造工法はプランの自由度がありますが、いずれにせよ、プランにムリがあれば構造的には弱くなるのはどちらも同じです。
2x4工法に比べて後からの改造や増築もしやすいし、剛床工法とも組み合わせて、かなり、剛性や耐力は上がっているので、私は、融通性もあり剛性もありで、良い工法だと考えています。



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