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芹工務店の社長である私がお気楽に日々思うことなどを 徒然なるままに書かせてもらいます。

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いつもの、「朝日新聞GLOVE」からのネタです。
今回は裁判官についてです。

日本の最高裁の裁判官は15人です。
憲法では「定員がある」とだけで、人数までは決めてありません。
裁判所法で決めるのだそうです。

米国憲法も連邦最高裁の定数を決めてないそうです。
法律でその時代ごとに決めてきたそうです。
最初は6人で、増減があって、現在は9人です。

給料は日本の最高裁判事は月額約151万円、長官は約207万円でボーナスも合わせると最高裁判事の年俸は約3000万円くらいです。

退職金は以前は6000万円くらいでしたが、06年以後は2000万円に減額されました。
これが、高いのか安いのか・・はてさて?
でも、年金があるからね。

米連邦最高裁長官の年俸は約2000万円弱、連邦最高裁判事はそれよりも100万円くらい安いそうです。

日本の最高裁判事の1日は、朝9時前に公用車がお迎えに来て、最高裁での部屋は70平米くらいの広さがあります。
分譲マンションの3LDKが此のくらいの広さで売っています。

法定や審議の無いときは大体この部屋にこもりきりで審理物件の資料を読んでいます。
帰りも公用車ですから、靴底は減らないそうです。

通常の審理は15人の裁判官を5人ずつの3つの「小法廷」にわけて行います。
集に1~2回、重要な案件をおおむね3~5件程度、審議します。

裁判官の組み合わせや裁判長は案件ごとに変わります。

最高裁の裁判のやりかたは「調査官」が30人ほどいて、案件ごとに担当調査官が調査して報告書を作成し、裁判官に提出します。
民事、行政、刑事に3つに調査官質が別れて、それぞれに上席調査官が居て、全体を統括する首席調査官が居るというカタチです。
だいたいは、調査官の報告によって裁判官の裁量は方向付けされるわけです。

米連邦最高裁では裁判官それぞれに4人の調査官がついてチームで調査、裁量するようです。
日本は官僚的組織、米国は弁護士義務所的組織になっています。

日本の最高裁は年間に持ち込まれる案件は1万件を越えます。
最高裁は高等裁判所の判決について審理をするところですから、持ち込まれる案件の大部分は調査官の調査で大部分は「高裁の判断でよろしい」ということになり、法廷が開かれる数は相当少なくなります。

米連邦最高裁でも、年間に7000~8000件の案件が持ち込まれますが、日本と同じように、審理する数はズイブン少なく、80件程度だそうです。

ここからが大事なところですが、結論は出さなければならないので多数決で決めますが、判決には「補足意見」や「反対意見」などの少数意見がついてくるそうです。
その少数意見は、次の同じ様な案件の場合に、判例のうちの意見として取り上げられて違う判決の呼び水となるのだそうです。

裁判というのも前例だけで判断するような硬直したものではないのですね。
少数意見を出すところに裁判官の存在する意義があるのですね。




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先日、某ハウスメーカーの見学会に行ってきました。
日々、勉強・・・。
そして、敵を知り己を知らなければ、偉そうなことは言えませんからね。

てっきり、完成見学会かと思ったら、
下地工事が終わって、あとはクロス貼ところ・・・という状態で。
かえって、下地が見えて好都合でした。

まず、一番に気になったのが、壁ボードの貼り方です。
ケッコウ、細かいボードを使っているなと思いました。
当社では、細かいボードは窓わきや出隅などの大きく貼れない部分だけに限定しています。

また、場所によりマチマチでしたが、ボードのジョイント部にスキマがあるのも気になりました。

細かいボードや余分なスキマは、ボードの動きを誘発して壁や天井の仕上げのヒビ割れやヨジレの原因になるからです。

芹工務店では、天井も壁も、タテヨコともボードのジョイントで十文字が出来ない貼り方にしています。

いわゆる、馬目地という方法です。
十文字になるのをイモ目地といいます。
馬にしておけば、ジョイントのずれが隣のボードにぶつかって動きを止めて、ヒビ割れや、ヨジレの防止になリます。

工事中を幸いに、覗き見た壁の中はグラスウールが詰まっているだけでした。
壁の厚みから想像するに、断熱性能が言うほどの数値が出るのか疑問に感じました。

また、ベイパーバリアの存在も確認できませんでした。

軽量鉄骨の熱伝導率は材木の10倍以上ですから、その部分のヒートブリッジとしての対応はどうしているのだろうとも疑問に感じました。

パンフレットに書かれているQ値は2.05で、C値は2.0でした。
Ⅳ地域の次世代省エネ基準はクリアしていますが、ギリギリです。

換気設備も、トイレなどに設置する壁パイプファンです。

全体に、法基準どおりですから謳っていることに間違いは無いのですが、芹工務店が必要だと考えている性能からは程遠いものです。

これで、TVコマーシャルで言うほどのCO2削減などできるのだろうかと、いぶかってしまいます。

芹工務店では、長期優良住宅の申請が6軒続いています。
その、いずれもQ値は2.0以下でした。
今年完成した住宅で測定したC値は0.5以下でした。
Ⅱ地域の次世代省エネ基準をクリアできる数値です。

Ⅱ地域とは青森、秋田、岩手地域です。
北海道がⅠ地域です。
静岡県はⅣ地域になります。

地球温暖化が進み気候変動が大きくなる、これからは静岡でもⅡ地域位の性能を備える必要が有ると考えています。

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DaiwaHouseの新聞広告で「耐震、制震、免震のちがい」が解りやすく載っていました。
ご紹介します。

「耐震」は地震に強固に耐える。
「制震」は揺れを巧みに制御する。
「免震」は揺れから柔軟に免れる。

解りますか?
雰囲気は出ていますね。

「耐震」はまさに「強固に耐える」です。
壁の耐力面を多くし剛床構造にして、基礎と柱をホールダウンで直結して家を固めて
ゆれても倒壊しないようにガンバルのが「耐震」です。

「制震」は、まあ、たしかに制御するんですが、巧みかどうか?
色々な方法が宣伝されていますが、どれも、理論的には「自動車のショックアブソーバー」の考え方です。
地震の揺れに合わせて揺れるのですが、熱変換やオイルダンパー、ゴムなどで揺れを吸収して、いつまでも揺れないというのが「制震」です。

「免震」はまさに、揺れを免れます。
基礎と建物の間に、色々な方法で揺れを吸収するものを設置します。
一番、解りやすいのがローラーをセットすることです。
これで地面と一緒に基礎が揺れても、ローラーから上の建物は揺れないですみます。

地震に対しては「免震」が一番、効果があります。
しかし、高いのと、設置場所を選ぶのが難点です。

費用対効果を考えると、住宅に「免震」は要らないだろうと考えています。
いつ効果を発揮するかわからない、また、大きな地震にシッカリ効果を発揮するかわからないものにお金をかけるのはもったいない気がします。

「制震」ぐらいがいいところかなあ。
芹工務店では、この「制震」にゴムを勧めています。
他の「制震」装置に比べて、半値くらいですし、「高気密・高断熱」のアイシネンとの相性もよいものです。

地震が怖い人は相談してくださいね。



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11月17日に沼津キャッスルで沼津朝日新聞社の主催する「沼津朝日賞」の贈呈式にライオンズクラブ会長として御招待されて出席してきました。

今年の受賞者は以下のとおりです。
高島十四鷹氏(俳句結社「狩野川」主宰。沼津俳壇の選者。長年にわたり地域の俳句の振興に勤められた。)
田村儀昭氏(フェンシングを指導するのみでなく、資材を投じて沼津のフェンシング振興を支えてきた。)
吉邨太津子氏(薬剤師として半世紀にわたって糖尿病療法に関わってきた。)
よさこい沼津まつり実行委員会(結成から十三年、沼津を代表するイベントに成長させ、沼津の賑わいを創出している。)

来賓の祝辞の中にもありましたが、人口20万程度の地方の小都市でこのような表彰制度を52回も続けてきたのは、沼津市の持つ文化意識が非常に高いものがあるのだと思います。
ぜひ、これからも続けて行っていただきたいし、もっと、世間にアピールするべき事業だと思います。
沼朝さん、ガンバッテください。

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マンションにおける大きな問題は、暖房をしない部屋の結露・カビです。
結露・カビが発生したときの対応は壁紙をはがして、防カビ剤を塗って
壁紙を貼りなおすだけです。
なぜ結露してカビが生えるかという原因を追及しないで対処療法だけでは、
また、カビが生えてきて、何度やっても同じことです。

マンションで結露・カビを出さない早道は石油ストーブなどの燃焼タイプの暖房器具
を使わないことです。
石油ストーブを使うと、石油18リットル燃焼すれば20Kgの水蒸気が出ます。
この発生した水蒸気は『暖房していない温度の低い部屋』へ流れていって水滴になって
現れます。
これが結露です。
そのままにしておくとカビが発生し、そのカビを餌にしてダニが繁殖します。
水蒸気を出さない電気ストーブに変えるだけでも大幅に状態は改善されます。

結露対策の第一番は『暖房していない温度の低い部屋』を作らないことです。
暖房費がもったいないと思われるかもしれませんが、ケチった結果、健康に害を及ぼし、
壁紙を張り替えたりすることを考えたら、果たしてどちらが安いのでしょうか。

現在の住宅の床はフローリングが主流ですが、いつごろからこうなったのでしょうか、
20年くらい前までは寝室や居間はジュウタンが多く使用されていました。
アメリカでは、今でも居室はジュウタンです。

フローリングにすると子どもが飛び回ったりしたときの音が響いたり、
ほこりもジュウタンなら毛足の中に取り込んでくれるのに、フローリングだと目立つし、
たくさん舞い飛ぶといった問題があります。
ウールのジュウタンなら適度な調湿機能を持ちますから夏でもわりつサラサラしています。
何より、ジュウタンは寒いときに足裏が冷たくなりません。

ジュウタンはダニの巣だというような宣伝が広がったのでしょうか。
どうも、昨今は人気がありませんが、ダニ自体はフローリングでもほこりの中などに居ます。

ダニ対策には、フローリングでもジュウタンでもこまめな掃除です。

ジュウタンはクッション性があってやわらかく、音を吸収してくれますし、冬は足裏が暖かく、
ホコリも目立ちません。

見直しても良い素材だと思います。








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