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芹工務店の社長である私がお気楽に日々思うことなどを 徒然なるままに書かせてもらいます。

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先日、某ハウスメーカーの見学会に行ってきました。
日々、勉強・・・。
そして、敵を知り己を知らなければ、偉そうなことは言えませんからね。

てっきり、完成見学会かと思ったら、
下地工事が終わって、あとはクロス貼ところ・・・という状態で。
かえって、下地が見えて好都合でした。

まず、一番に気になったのが、壁ボードの貼り方です。
ケッコウ、細かいボードを使っているなと思いました。
当社では、細かいボードは窓わきや出隅などの大きく貼れない部分だけに限定しています。

また、場所によりマチマチでしたが、ボードのジョイント部にスキマがあるのも気になりました。

細かいボードや余分なスキマは、ボードの動きを誘発して壁や天井の仕上げのヒビ割れやヨジレの原因になるからです。

芹工務店では、天井も壁も、タテヨコともボードのジョイントで十文字が出来ない貼り方にしています。

いわゆる、馬目地という方法です。
十文字になるのをイモ目地といいます。
馬にしておけば、ジョイントのずれが隣のボードにぶつかって動きを止めて、ヒビ割れや、ヨジレの防止になリます。

工事中を幸いに、覗き見た壁の中はグラスウールが詰まっているだけでした。
壁の厚みから想像するに、断熱性能が言うほどの数値が出るのか疑問に感じました。

また、ベイパーバリアの存在も確認できませんでした。

軽量鉄骨の熱伝導率は材木の10倍以上ですから、その部分のヒートブリッジとしての対応はどうしているのだろうとも疑問に感じました。

パンフレットに書かれているQ値は2.05で、C値は2.0でした。
Ⅳ地域の次世代省エネ基準はクリアしていますが、ギリギリです。

換気設備も、トイレなどに設置する壁パイプファンです。

全体に、法基準どおりですから謳っていることに間違いは無いのですが、芹工務店が必要だと考えている性能からは程遠いものです。

これで、TVコマーシャルで言うほどのCO2削減などできるのだろうかと、いぶかってしまいます。

芹工務店では、長期優良住宅の申請が6軒続いています。
その、いずれもQ値は2.0以下でした。
今年完成した住宅で測定したC値は0.5以下でした。
Ⅱ地域の次世代省エネ基準をクリアできる数値です。

Ⅱ地域とは青森、秋田、岩手地域です。
北海道がⅠ地域です。
静岡県はⅣ地域になります。

地球温暖化が進み気候変動が大きくなる、これからは静岡でもⅡ地域位の性能を備える必要が有ると考えています。

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