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芹工務店の社長である私がお気楽に日々思うことなどを 徒然なるままに書かせてもらいます。

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昨年、このブログで長期優良住宅の話をしました。
それには国から補助金が出ました。
100万円も出してくれます。
大盤振る舞いですよね。
昨年のブログをそのまま載せます。

長期優良住宅を芹工務店では、今期4棟建築します。
多分、静岡県東部で、地場工務店では、この数をやるところは他に無いだろうと自負してます。
長期優良住宅の詳細については設計芹澤のブログをご覧ください。
この長期優良住宅の認定を取得しようとすると、地場で一般的なレベルで作っている住宅は
プラス100~200万円、建築費が増えます。
しかし、芹工務店では商品としての住宅のあるべき姿を追求してきた結果、劣化性能、
耐震性能、省エネ性能ともに、「長期優良住宅」を越える性能を備えた住宅を標準としてます。
ですから、お客様が「長期優良住宅にしてチョウダイ。」とおっしゃっても、芹工務店では
申請手数料など10~20万程度の追加で大丈夫です。
現在、「長期優良住宅」に対する優遇措置は来年の2月完工の住宅までが対象ですが、
たった、1年の措置ということは無いはずです。
来年度もおなじ優遇措置が取られると想像します。
そもそも、政府は中古住宅の価値を創出する為にこの制度を始めたのですから、
長く続かなくては意味がありません。
「長期優良住宅」に関心のある方はゼヒご相談ください。
実績は十分にあります。

てな風に書きました。
で、今年も継続されまして同じ条件で100万円の補助金が出ます。
しかし、問題はココからで、1工務店で5棟までです。
昨年度は25棟までOKでした。

なぜ、今年は5棟までなのでしょうか。
昨年度の「この補助金の予算」は余ったのです。
エコカー減税と違って余っているのです。
なのに、なぜ・・・WHY?

政府は補助金の申請会社数が少ない・・・つまり、偏っているというのです。
だから、機会を均等にする為に1工務店で5棟にするというのです。
おかしいでしょ?
予算が余ったのですよ。

この長期優良住宅の仕様は、出来ない会社は逆立ちしても出来ないのです。
芹工のように、もともと、長期優良住宅の仕様を標準としている会社はチャンスです。
お客様はそのままで100万円の補助が受けられるのですからね。

しかし、対外の会社は「長期優良住宅対応」と言っても、標準仕様から「長期優良住宅対応」に仕様を変更するので費用が増えます。

それ以上に、技術的に無理な会社がたくさんあります。

なのに、1社で5棟までということになったら、消費者にとっては補助金利用の機会が絶対に減ることになると思いますよ。

なぜ、こんな風なシバリが出来るのか訳がわかりません。
この長期有料の補助金はエコカー減税並みにおいしい話なのですが、コレを十分に活用できる会社はあまり多くありません。

住宅産業はヤハリ他の産業に比べてローテクなのでしょうか。
情けない気持ちになります。



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さてさて、続きと行きましょう。

住宅瑕疵担保責任保険が義務かされてどうなったかというと、検査はなくなりました。

マッタク無くなったわけではなくて、基礎配筋検査と構造検査は残りました。
そして、完了検査は行政が中間検査とともに行います。
中間検査は構造検査と同じ時期に同じようなところを検査します。

完了検査は出来上がったところを検査します。
完了検査は「確認申請の図面と違いなく出来ているか」といった出来型検査みたいなものです。
細かいところはナンニモ見ません。

中間検査と構造検査は建て方が済んで、構造金物を取り付けて、屋根が出来た頃に同じようなところを検査するのでムダです。

そこで、構造検査と中間検査をいっしょにして、基礎配筋検査とともに行政側の検査官が見に来ることになりました。

ところが、そこに問題があるのです。
「JIO」の検査官は「JIO」でそれなりに教育を受けています。
キット、検査官の資格テストなどがあるのでしょう。
基礎配筋検査と外装検査はできても構造検査はやらせてもらえない検査官がいたような気がします。

構造検査ではシュミットハンマーを持ってきて基礎のコンクリートの強度を測る打撃テストやテスターで土台、柱、梁の含水率の計測テストを行います。

しかし、今の構造検査はマッタクそんな計測はしません。
建築士の資格がある、行政の建築課のOBや、個人経営の設計事務所などをしている人が、その経験だけで検査をしています。

ですから、チェック項目はあるものの、その基準は個人任せでバラバラです。

雨漏りに一番必要な外装検査は保険化された今はやっていません。

「JIO」に他の保険にあるようにオプションでやれないのかと効いたのですが、発足当初は他の保険と足並みをそろえなければならないので国からダメだといわれたとのことでした。

しかし、現在は、オプションとして認可されたそうで、芹工務店は外装検査をやってもらっています。

私は監督に「検査には出来る限り立ち会う」と言って、検査日には現場に出向いて、検査の様子を見たり、検査官と情報収集のために話をするのですが、現在の検査は以前に比べて、なにか、生ぬるい感じがします。

締まった感じがなくなっているのです。

これでは、せっかく積み上げたノウハウが崩れていってしまうでしょう。

まったく、馬鹿な話です。

シックハウス対策法の24時間換気についても文句があります。
長期優良住宅の補助金についても文句があります。

今の行政のやることは上っ面だけの解決です。
消費者のことなどナンニモ考えていません。
(これらは次のブログネタです。乞うご期待。)

これから日本はドコニ行くのでしょうか。

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昨年、10月1日以降に引渡される新築住宅は、その施工業者は住宅瑕疵担保責任保険に加入しなければならないと法律で決められました。

非常によいことです。

いいことでしょ。
そう思うでしょ。
大きな買い物をして、長く束わなければならないのに、その住宅に瑕疵があったら堪まりませんね。

過去に色々な事件があったから民間で瑕疵保証する会社が出来てきました。

一番の古手は半官半民のような住宅保証機構でした。
10年以上になるでしょうか。
芹工務店も割りと早くからこの制度に加入してきました。

現在の住宅瑕疵担保責任保険のシステムはこの住宅保証機構のやり方をほとんど踏襲しています。

はっきり言って、保険です。
システムは火災保険などと全く同じです。
新築時の検査なんてありません。

登録して保険料を払って、それだけです。

ところが、民間で後発の住宅保証会社がダンダンと出来てきました。

当社も、5~6年前に「JIO保証」というところが営業に来て、それ以来、「JIO」に乗り換えました。

保証機構との大きな違いは、「JIO」は検査をします。
着工から完成までの間に4回の検査をします。
基礎配筋検査、構造検査、外装検査、完了検査です。

「JIO」は日本中で年間に何百という検査をして、そのノウハウを溜め込んで、検査マニュアルとしています。
それはデータが溜まり、必要になれば常にマニュアルを改訂しています。

当社にとっては、外部の第三者が検査をすることと、常に最新のノウハウを提供してくれることが魅力でスグに乗り換えたのです。

あなたも、住宅保証機構と「JIO保証」の違いがハッキリわかるでしょ。
工務店にとって安全について自己流が効かない、、安心について常に同じレベルが保てる、そして、いつも最新の情報に接することが出来る。
コレは。お客様にとっても「大安心」なわけです。

工務店にとっては、勝手が出来ずにカッタルイことですが、しかし、万一、重大な瑕疵が発生しても「JIO」は「私どもが検査をして保証を出したのですから逃れようはありません。瑕疵が発生したときは100%保証します。」と言ってくれたのです。

こんな嬉しいことは無いではありませんか。
瑕疵が出ないために、シッカリ検査をする。
そして、万一のときは100%保証する。

現実は、芹工務店では細かい瑕疵は発生していますが、保証機構も「JIO」も利用したことはありません。

しかし、100%の保証は工務店の取って、コンナに心強いことはありません。

でも、保証機構は保険ですから、何かあったときには、イロイロと難癖つけて、マッタク、火災保険と一緒でダシシブリをするのです。

私が乗り換えるわけがわかるでしょ。

ところが、昨年、住宅瑕疵担保責任保険が義務化されて、一般の人にはトテモ良い制度に見えるものが発足したわけです。

なんか、意味深な言い方でしょ。

続きは、明日・・。

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芹工務店ではムクフローリングをお薦めしてきました。
単に自然素材ということでなく、合板フローリングと違って芯まで、ウラまで同じ素材だからです。
汚れや傷に対して削ったり、埋め木したりできるので長持ちします。

合板フローリングですと、ベニヤの上に、表面に0.3ミリ程度の薄い木目の化粧単板あるいは木目プリントの紙(ビニールコーティング施工)を貼ったものですから、不注意で窓マワリが雨で濡れたり、日射によって劣化が進むと、フローリングの表面材を貼りなおさなければなりません。
ただし、合板のフローリングは1,2年でデザインが変わってしまいますので合うものがありません。
全体を張りなおす作業になりがちです。

コレは同じ様な仕上げのドアや窓額も同じことです。
「表面材を張りなおす」ということは当社ではマダやったことがありません。

これは10年以上の長いスパンの話ですし、なんといっても合板材はムク材に比べて安いのが長所です。

芹工務店が、フローリングや窓額、木製建具などを無垢でお薦めしているのは、劣化に強く長持ちをする、古くなってもただ古くなるだけでなく古くなったなりの味わいが出てくるからです。

しかし、そこには悩みもあります。
第一は、いかに乾燥材で工場で管理して出来たものでも、合板素材に比べると、乾燥、湿気などに拠る変形が大きいことです。

無垢素材の変形は目地巾が広がったり、目地のところで微妙な段差になったり、壁との取合いでチリ切れなどになって現れます。

また、フローリングに関して言えば床鳴りと、無塗装の場合の壁際の汚れです。

床鳴りは無垢ゆえに、湿度に拠る変形の大きさから、どうしても合板フローリングより床鳴りしやすくなります。

そこで、より床の剛性を高める為に今までの24mm構造用床合板を28mmにして、50ミリ長ステープル(二股釘、ホッチキスの足の長いヤツです)で約150mmピッチでローリングを下地に止めていたものにプラス、フローリングのオス目地の下側にボンドを施工して下地からの浮き上がりをより少なくさせるようにします。

コレによってがフローリングの固定がより強固になると思います。

床の汚れとは、工事中にフローリングを貼った後スグに、養生ボードと養生シートで覆うのですが部屋の端は壁の仕事があるのでスコシ空けます。

そして、養生の端部を養生テープで貼りますが、このスキマとテープのノリの部分にホコリが付いて完成後、部屋の周囲だけシロっぽくなってしまいます。

コレがナカナカキレイになりません。

また、無塗装のムクフローリングは工場でプレナ(自動カンナのようなもの)でキレイに削るのですが、押さえつけてカンナ掛けしたような状態ですので、現場施工後、養生シートで2月くらいフタをした状態でいると、養生をはがしたときに木の目が起きて産毛が立ったようになります。

そこで、最後にペーパー掛けをするのですが手間がかかる割りに決定打にはなりきれていませんでした。

何度かお客様からのクレームにもなりました。

そこで、これからは無塗装ムクフローリングであっても原則、浸透性の塗料を1回塗ることにしました。

試験的に行ったお宅では汚れも目立たず、産毛も立たず、塗料メーカーの話でも引渡し後の汚れも付きにくいとのことです。

また、塗装した時のツルツルした感じも無く、良い感じだと思います。

合板には合板の悩み、無垢には無垢の悩みと、どの素材を提案しても、その素材の持つメリット、デメリットはあるものです。

いかに、そこをお客様に理解して使っていただくか悩ましい限りですが、粘り強く、できるだけ詳細に説明してゆくつもりです。

皆様も気軽に、住宅についてご質問ください。



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芹工務店で提案している住宅は「高断熱・高気密住宅」にして、家内全体の室温を均一にするというものです。

そして、断熱性能がよいことの効果は空調にかかるイニシャルコスト、ランニングコストが低く抑えられることです。

いかに、断熱性能が良くても空調にかかる費用をゼロにすることは出来ません。

無暖房住宅などというものもありますが、そこまでするためにはイニシャルコストが高くなりすぎますし、あくまでも無暖房なので冷房にかかるコストは必要です。

そもそも、無暖房とは断熱性能を上げて(単純には断熱材の厚みを増やして)生活で出る熱量(人間の発熱、照明器具の発熱、電気器具の発熱、調理から発生する熱など)だけで暖房しようというものです。

無暖房という考えは、私的には「カナリ、無理があるなあ」という感想です。

健康住宅1や2で書いてあるように、「高断熱・高気密住宅」は健康住宅には必要な、もっと進めて言えば、ベースになるものですが、ここでもう一歩進めた提案をしたいと思います。

それは全館空調という考えです。

ヨーロッパや韓国などの寒さの厳しい国では「全館空調」が主流です。
というよりも、大部分が「全館空調」です。

日本の場合は、「エアコンを各部屋につけて必要なときにONする」といった空調ですが、「全館空調」は空調機と24時間計画換気システムとセットにして、家全体の湿度、温度をコントロールします。

外から取り込む空気を調湿、調温して各部屋に配管で送り、ユックリ暖めます。

冬ならば外から入る乾燥した吸気を先に空調機で加湿、加熱して家内全体が湿度50%、温度20℃になるようにします。

夏ならば外から入る乾燥した吸気を先に空調機で加湿、加熱して家内全体が湿度50%、温度28℃になるようにします。

コレは一年中作動します。
私がいつも説明しているようにエアコンのスイッチを一年中、ONにしておくようなものです。

しかし、「全館空調」を実施した人の話では、空調にかかる電気代は年間で7~8万くらいだそうです。
それに、春、秋の気持ちよいときは自由に窓を開けているそうです。

試算では、「全館空調システム」で180万くらいかかります。
しかし、当社の「24時間換気システム」が40万くらい、エアコンを必要な電気容量分、各部屋に設置すれば40坪くらいの家で約7Kw分くらい必要ですから、個室に6帖用が3台くらい、LDK(20帖くらい)に14帖用くらいと考えるとエアコン代が50~60万くらいかかるでしょう。

蓄熱暖房機を入れるとなると、やはり6~7KW相当の機械が必要ですから35万くらいになります。 床暖房にしようとなると80万くらいかかります。

以上を合計すると、「全館空調システム」にするのと差額はそんなになさそうです。
それで家全体が365日、24時間全館空調になるのなら、コレはお徳だと思いますよ。


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