さてさて、続きと行きましょう。
住宅瑕疵担保責任保険が義務かされてどうなったかというと、検査はなくなりました。
マッタク無くなったわけではなくて、基礎配筋検査と構造検査は残りました。
そして、完了検査は行政が中間検査とともに行います。
中間検査は構造検査と同じ時期に同じようなところを検査します。
完了検査は出来上がったところを検査します。
完了検査は「確認申請の図面と違いなく出来ているか」といった出来型検査みたいなものです。
細かいところはナンニモ見ません。
中間検査と構造検査は建て方が済んで、構造金物を取り付けて、屋根が出来た頃に同じようなところを検査するのでムダです。
そこで、構造検査と中間検査をいっしょにして、基礎配筋検査とともに行政側の検査官が見に来ることになりました。
ところが、そこに問題があるのです。
「JIO」の検査官は「JIO」でそれなりに教育を受けています。
キット、検査官の資格テストなどがあるのでしょう。
基礎配筋検査と外装検査はできても構造検査はやらせてもらえない検査官がいたような気がします。
構造検査ではシュミットハンマーを持ってきて基礎のコンクリートの強度を測る打撃テストやテスターで土台、柱、梁の含水率の計測テストを行います。
しかし、今の構造検査はマッタクそんな計測はしません。
建築士の資格がある、行政の建築課のOBや、個人経営の設計事務所などをしている人が、その経験だけで検査をしています。
ですから、チェック項目はあるものの、その基準は個人任せでバラバラです。
雨漏りに一番必要な外装検査は保険化された今はやっていません。
「JIO」に他の保険にあるようにオプションでやれないのかと効いたのですが、発足当初は他の保険と足並みをそろえなければならないので国からダメだといわれたとのことでした。
しかし、現在は、オプションとして認可されたそうで、芹工務店は外装検査をやってもらっています。
私は監督に「検査には出来る限り立ち会う」と言って、検査日には現場に出向いて、検査の様子を見たり、検査官と情報収集のために話をするのですが、現在の検査は以前に比べて、なにか、生ぬるい感じがします。
締まった感じがなくなっているのです。
これでは、せっかく積み上げたノウハウが崩れていってしまうでしょう。
まったく、馬鹿な話です。
シックハウス対策法の24時間換気についても文句があります。
長期優良住宅の補助金についても文句があります。
今の行政のやることは上っ面だけの解決です。
消費者のことなどナンニモ考えていません。
(これらは次のブログネタです。乞うご期待。)
これから日本はドコニ行くのでしょうか。
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