芹工務店で提案している住宅は「高断熱・高気密住宅」にして、家内全体の室温を均一にするというものです。
そして、断熱性能がよいことの効果は空調にかかるイニシャルコスト、ランニングコストが低く抑えられることです。
いかに、断熱性能が良くても空調にかかる費用をゼロにすることは出来ません。
無暖房住宅などというものもありますが、そこまでするためにはイニシャルコストが高くなりすぎますし、あくまでも無暖房なので冷房にかかるコストは必要です。
そもそも、無暖房とは断熱性能を上げて(単純には断熱材の厚みを増やして)生活で出る熱量(人間の発熱、照明器具の発熱、電気器具の発熱、調理から発生する熱など)だけで暖房しようというものです。
無暖房という考えは、私的には「カナリ、無理があるなあ」という感想です。
健康住宅1や2で書いてあるように、「高断熱・高気密住宅」は健康住宅には必要な、もっと進めて言えば、ベースになるものですが、ここでもう一歩進めた提案をしたいと思います。
それは全館空調という考えです。
ヨーロッパや韓国などの寒さの厳しい国では「全館空調」が主流です。
というよりも、大部分が「全館空調」です。
日本の場合は、「エアコンを各部屋につけて必要なときにONする」といった空調ですが、「全館空調」は空調機と24時間計画換気システムとセットにして、家全体の湿度、温度をコントロールします。
外から取り込む空気を調湿、調温して各部屋に配管で送り、ユックリ暖めます。
冬ならば外から入る乾燥した吸気を先に空調機で加湿、加熱して家内全体が湿度50%、温度20℃になるようにします。
夏ならば外から入る乾燥した吸気を先に空調機で加湿、加熱して家内全体が湿度50%、温度28℃になるようにします。
コレは一年中作動します。
私がいつも説明しているようにエアコンのスイッチを一年中、ONにしておくようなものです。
しかし、「全館空調」を実施した人の話では、空調にかかる電気代は年間で7~8万くらいだそうです。
それに、春、秋の気持ちよいときは自由に窓を開けているそうです。
試算では、「全館空調システム」で180万くらいかかります。
しかし、当社の「24時間換気システム」が40万くらい、エアコンを必要な電気容量分、各部屋に設置すれば40坪くらいの家で約7Kw分くらい必要ですから、個室に6帖用が3台くらい、LDK(20帖くらい)に14帖用くらいと考えるとエアコン代が50~60万くらいかかるでしょう。
蓄熱暖房機を入れるとなると、やはり6~7KW相当の機械が必要ですから35万くらいになります。 床暖房にしようとなると80万くらいかかります。
以上を合計すると、「全館空調システム」にするのと差額はそんなになさそうです。
それで家全体が365日、24時間全館空調になるのなら、コレはお徳だと思いますよ。
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