忍者ブログ

芹工務店の社長である私がお気楽に日々思うことなどを 徒然なるままに書かせてもらいます。

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

シックハウス対策法は大きく分けて、VOCの発散の防止と24時間義務換気の2つからなります。
前回は「VOCの発散の防止」について文句を言いました。

今回は、「24時間義務換気」について文句を言います。
昨今の住宅は、かなり気密性が向上しています。
芹工では「高気密・高断熱」に特化して、こだわりを持ってやっていますから、「高気密・高断熱」施工をしない住宅をやっていないので、データが無いのですが、感覚的に「次世代省エネ基準のⅣ地域でのC値の基準値5.0は普通の住宅でもクリアしちゃうんじゃないかと思っています。
ちなみに、当社が引渡しの時にお客様にお渡しする「次世代省エネ基準についての御説明」から、C値、Q値の項を抜き出してみました。

気密性能は隙間相当面積:C値であらわします。
C値とは建物の外壁、屋根などの外周面にサッシの引違いの隙間などいろいろなところに少しづつある隙間の合計面積を建物の延べ床面積で割ったものです。
床面積1㎡当たりに隙間が5.0c㎡あるのをC値=5.0と表します。 
延べ床面積30坪(100㎡)の建物ではC値=5.0の場合、外周面(外壁、屋根、開口
部など)に隙間合計が(5.0x100㎡=)500c㎡(約22cm角)になります。
芹工務店ではC値=1.0以下を目標としています。 
C値=1.0の場合、延べ床面積30坪(100㎡)の建物では外周面に隙間合計が(1.0x
100㎡=)100c㎡(約10cm角)になります。
去年、一年の当社施工の住宅のC値は平均で0.5でした。
30坪の家では約7cm角のスキマです。

断熱性能は熱損失係数:Q値であらわします。
Q値は熱損失係数といって、建物の内部と外気の温度差を1℃としたときに、建物内部から外界へ逃げる1時間あたりの熱量を床面積1㎡当たりの数値であらわした数値です。 
つまり、家全体の外周面積(外壁、屋根、開口部など)の各部位の熱損失量の総計を床面積で割ったものがQ値です。(W/㎡℃)
芹工務店ではQ値=2.0以下を目標としています。
この、C値の規定も、実は、昨年度からなくなってしまいました。
「高気密・高断熱」は断熱性能だけでなく気密も絶対に必要だということは、私のブログをご覧になる方は、とうに御承知のことと思いますが、なぜ行政はC値の規定をはずしたのか分けがわかりません。
多分、その感性が、そのまま、「24時間義務換気」にもあったのだと思います。

「24時間義務換気」の規定は「2時間で1回、屋内の空気を全部入れ替えるだけの換気扇を付けなさい。それは常時換気されること。」というものです。
しかし、コレはあくまでも換気量だけのことです。
計算上、0.5回/時間の換気能力のある換気扇をつけて、それに必要な広さの吸気口を壁にあければOKなものです。
しかし、それでは家全体の空気は動きません。
トイレの壁付けパイプファンではトイレの中の空気を吸うのが精イッパイです。
とても、廊下や居間などのほかの部屋から吸うほどの力はありません。
また、この程度の換気扇では屋外が強風だったりしたときにはそちらの風圧が強くて、逆に外から換気扇を通して風が入ってくるようなことも有る状態です。

そんな程度の「義務換気」では電気メーカーのために安物を売る市場を作っただけのように思うのです。

公務員さんたちは何を考えているのでしょうかね?



拍手[1回]

PR

「ぬまづの宝100選」というものがあるのかと思ったら、これから選ぶのだそうです。
広報「沼津」の9月15日号の表紙裏面に「沼津の宝100選」という文字を見て、
「へー、そんなものがあるんだ。よし、ブログネタにしよう。」と取っておいて、
今、読んでみると
 
本市の持つ魅力ある地域資源を「ぬまづの宝」として発掘して磨き上げ、全国に発信しようと呼びかけたところ、多くの皆さんから自然、歴史、文化、産業、食などさまざまな分野で400件を越える「ぬまづの宝」がよせられました。これら「ぬまづの宝」や、まだ発掘されていない地域資源の中から、特に本市の個性と魅力を表現する100の「ぬまづの宝」を募集し、「ぬまづの宝100選」として選定します。   広報課 055-934-4703

ということで、これから決めるようです。

応募方法は
  市役所1階総合案内受付、2階広報課、各市民窓口事務所においてある応募用紙に必要事項を記入して、募集箱に投函あるいは郵送、FAXで応募してください。
市のホームページからも応募できます。
応募期限 平成23年6月30日(木)

「ぬまづの宝」は、沼津市のホームページや「ぬまづの宝」小冊子などで紹介しているそうです。
私もチョット、ホームページを覗きました。
いろいろ、ありまして、「へー、こんなのあるんだ。」なんてのが、ケッコウありますし、いやいや他にも・・とも思いました。

あなたも、ひとつ、応募してみては・・・。

拍手[0回]

シックハウス対策法は大きく分けて、VOCの発散の防止と24時間義務換気の2つからなります。
VOCの発散については、住宅に使う建材の等級を☆の数で分けて、☆☆以下は住宅での使用を禁止、☆☆☆は使用面積に制限が付けられ、☆☆☆☆(いわゆる、4スター)は無垢の木材と同等に無制限に使えるというものです。
コレは、ベニヤとかボード材の建材のほか、クロスや接着剤の適用されます。
☆☆☆☆と言ってもVOCの発散がゼロという訳ではありません。
発散速度が一時間に一平方メートル当たり0.005ミリグラム以下のものを☆☆☆☆として認定します。
数字的にはほぼゼロと言っていいでしょう。
ムクの木材などの自然素材でも☆☆☆☆以上に発散するものはいくらでもあります。
また、この規制は、住宅を作る際に使われる材料にのみ適用され、完成後に運び込まれる家具などは野放し状態です。
芹工では、全ての材料が☆☆☆☆の認定を受けていることを照明する資料を全ての業者から提出してもらっています。
そんな住宅が完成した後、検査で玄関の鍵を開けて中に入ると昔の建物のように目が痛いのです。
調べた結果、お客様の支給で取り付けた通販の家具が原因でした。
たった一つの食器戸棚(巾が1200くらい)で家中で目が痛いのですよ。
改めてVOCの発散のひどさを感じました。
と、共に、行政のイイカゲンさも感じた次第です。
この話は2年ほど前の話で、以後、お客様にはネタとしてセッセと話しています。
そして、1ヶ月ほど前には、引渡し直前のお客様からリクエストがあって、VOC発散濃度の検査をしました。
この家はフルハイトドアとの組み合わせでモダンタイプで、壁や天井は量産クロスにしました。
この家でVOC濃度を測ったところ、0.005ミリグラム以下で☆☆☆☆の範囲内でした。
当社も通常はこの検査はしていませんが、ヨイ機会でした。
これで、今やっている工事のやり方で十分に安全範囲内であることが実証されたわけです。
また、VOC発散は時間がたてばドンドン発散して消えてゆきます。
芹工の高断熱・高気密住宅なら換気も計画換気システムで2時間に1回の割合で家中の空気を入れ替えますから、発散されたVOCもドンドン家から排出されるわけです。
むしろ、時間がたって怖いのは湿気、結露等に原因で発生するダニやカビ菌の死骸などによるアレルギーです。
その為にも、高断熱・高気密住宅でシッカリと計画換気された家に住むことが健康な生活につながるのだと考えています。
つぎは、その24時間義務換気について話します。

拍手[1回]

家造りで失敗しない方法を色々なところで聞くでしょうが、究極の失敗しない方法を教えましょう。

家造りはカナラズ後悔します。
コレは、間違いありません。
「失敗しない家造り」といいながら「しょっぱなからコレかい。」と思うでしょうが、事実です。

思い入れが強くて、あれこれ夢が多いほど後悔の確率は増えます。
コレは法則、原理のようなもので仕方ありません。
どんな買い物も、恋人も、友人も、結婚も・・・。
期待が大きいほど・・・。

皆さん心当たりがあるでしょ。

だから、「失敗しない家造り」を知っておくことが大事なのです。

簡単です。

ひと言、「自分の希望に順番をつけましょう」

順番をつけた希望の1番さえ満足できたらよしとしましょう。

私たちつくり手側も、決して手を抜こう、だまそうなんて思っていません。
長い付き合いが始まるのですから、お客様に喜んでもらえる家を作りたいを、一番にと思いをこめて、「家造り」をしています。

かならず、満足してもらおうと思って仕事をしています。
「予想以上の感動をお客様に」と思って「家造り」をしています。

120%の感動を届けたいと願っています。
ですから、多分80~90%は確実に満足していただけているはずです。
それは、確信しています。

でも、「チョット、ちがうかなあ。」というのはカナラズあります。
そこが第一希望の部分だったら残念なことになってしまいます。
ですから「希望に順番付け」して、第一希望は絶対にハズサナイとお客様と私たちで共通理解を持ちましょう。

出来上がった家で、お互いに「ココははずさなかったね」とニンマリしましょう。

拍手[1回]

昨今は長泉がとても人気があり、土地の価格も高騰しています。
下土狩では55万円/坪以上です。

たしかに、魅力有る地域だと思います。
三島駅には5~10分で行けますし、東名インターへも同じくらいで行けます。
また東駿河湾環状線などの道路整備も進んで、各方面へのアクセスはとても早くなります。

癌センターの誘致によって経済活動は活発になり、御殿場裾野の工業団地にも近く、長泉
町の施策で子供の医療や教育の費用も軽く、皆さんが長泉の生活したいという気持ちはよ
くわかります。

一方、沼津市は貧乏なおかげで子供の医療や教育の補助も不足して人気がありません。

香貫地区は新幹線や東名高速へのアクセスも20~30分かかるでしょう。
おかげで第三校区の地価は30万円台/坪です。
少し南に下がれば20万円台/坪です。

ここで、フトッ考えたのですが、50坪の土地を購入するのに20万円/坪の差があったらどう
なるの?

1,000万円違うんですよね。
1,000万円違ったら、行政の補助金なんて軽くカバーしちゃうんじゃないでしょうか?

海は近いし、環境は悪くありませんし、この差額は十分に土地捜しの条件に入れてしかるべきではないでしょうか?

芹工務店のお客様で富士に土地を購入して家を建てた方は、「住むのに沼津、富士のどちらかにしなければならない特別な理由はないので土地の安い富士で、その分、建物にお金を掛けて納得できる家にした。」と言っていました。

「スバラシク、理知的な方だなあ」と感心しました。

単なる好き嫌いや、感で土地選びや建物選びをせずに、大きな買い物ですから、全てを理詰めで考えるべきでしょう。

拍手[0回]

カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
最新コメント
[03/19 髙樹園]
[03/15 雅勒]
[03/02 風]
[07/01 クーミン]
Script: Ninja Blog 
Design by: タイムカプセル
忍者ブログ [PR]