忍者ブログ

芹工務店の社長である私がお気楽に日々思うことなどを 徒然なるままに書かせてもらいます。

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

お待たせしました。

イヨイヨ、「木造住宅は津波に耐えられるか?」

ですが、その前にチョット宣伝を。


「制震テープ」は今度の見学会(4月16、17日)に

模型とサンプルを展示しながら

ご説明します。


ゼヒ、ご来場下さい。


見学会来場希望はHPをご覧になって

来場予約のお電話ください。

当日、直接でもかまいません。



さて、「木造住宅は津波に耐えられるか?」


学術的な研究では

2メートル以上のツナミでは木造住宅は

倒壊をまぬかれないだろうとのことです。


単純に質量の問題ですが

一般的な住宅は、総量で約5トン前後の重量があります。

しかし、基礎は地面に20センチ程度しか埋まっていません。


約8メートル四方の総2階の家が38坪程度ですが

木造住宅の高さは1階分の柱が3メートルで

2階ですから6メートル、チョットになります。


真四角な建物の1面は8メートルx6メートルで

48㎡の広さになります。

その足元、2メートルをツナミが押すわけですが

1トンとは1メートル立方の水の重さですから

8メートルx2メートルで16㎡の面積で5トンを割ると

わずか、30センチ強の厚みで5トンになってしまいます。


もう解るでしょ。


家を越すような高さのツナミでは

先ほどの計算の外壁1面が48㎡ならば

わずか10センチの厚みで5トン

家の重量と同じになってしまいます。


しかも、ツナミは何百メートルの厚みで押してくるわけです。

ツナミのエネルギーとは膨大なものなのです。


テレビでご覧の通り、

木造住宅は土台と柱で切離されて、流されてゆきます。


私も、あの場面を見てガクゼンとしました。

なんと、自然の前には、

人間の技は無力なものなのだろうと・・・。


しかし、鉄骨の場合でも、太い柱を残して、

木造住宅と同じように全て流されています。


コンクリートの建物もテレビで見る限り

残っているように見えますが

ボリュームの無い住宅程度では

いくつもの建物が、建物ごと横倒しに倒れています。


海から来たツナミに一度揺すられて

ゆり戻しの引き潮で、全部、海側に倒れています。


1メートルほど埋まっている基礎が

全部見えて倒れている画面が

テレビに映っていました。


ツナミとはとてつもないエネルギーだと

つくづく感じた次第です。


しかし、業界紙では

早くも、長期優良住宅の仕様で建てた住宅が

今回の地震にも、ツナミにも耐えたと報告している

ニュースが見られます。


たしかに、瓦礫の間に、木造住宅が

見受けられます。


長期優良住宅の仕様とは

標準的な行政の許可が通るレベルより

耐震、長持ちなどいくつかの項目で1段階上のものです。


確認申請が許可される最低限の耐震についての行政の指針は

阪神淡路震災程度の地震の時に

倒壊せず、地震後に家から脱出できる程度の損壊で済む程度

のガンバル、というものです。


当社は、それでは不十分と考えて

自社の商品基準を「長期優良住宅」並みとしました。



私見ですが

基礎と柱を直接つなぐ、アンカーボルトの存在が

効果を表しているのではないかと考えています。


また、「長期優良住宅」プラス剛床工法が家の

耐震力を増しているとも考えます。


これらについては

これから検証、研究がなされてゆくものと思います。

当社では、この「長期優良住宅の仕様」を標準としています。


「長期優良住宅の仕様」については別の機会に

お話しましょう。

拍手[0回]

PR

Post your Comment
Name
Title
E-mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
Trackback URL
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
最新コメント
[03/19 髙樹園]
[03/15 雅勒]
[03/02 風]
[07/01 クーミン]
Script: Ninja Blog 
Design by: タイムカプセル
忍者ブログ [PR]