旧聞になりますが、富山県の焼肉チェーン店で腸管出血大腸菌0111及び0157による、
集団食中毒が話題になったことがありました。
原因食品は生肉のユッケと推定されて、以後、ユッケが売れなくなったようです。
現在、生食用食肉の加工基準を満たした生食用食肉の出荷実績のあるとちく場は日本全国で数箇所しかなく、また、これらのとちく場から生食用として出荷実績のあるのは馬の肉・レバーだけでした。
国内で流通している牛レバーの1%から腸管出血大腸菌が、10.4%からカンピロバクターが検出されています。
同じく、鳥ミンチ肉からは35.9%のカンピロバクターが検出されています。
カンピロバクターは動物の内臓の中に生息しているものです。
生肉や加熱不足の肉を原因とする食中毒の特徴を説明します。
腸管出血大腸菌が原因で起こるのは、激しい腹痛、下痢(血便症状も出ることがあります)の症状がでて、症状が激しくなると、溶血性尿毒症症候群がおきて腎機能障害、意識障害などが起きます。原因となる食品は「牛レバ刺し、牛ユッケ、加熱不足の焼肉、菌のついた手指・食品によって二次汚染された食品」などです。
カンピロバクターが原因で起こるのは、下痢、腹痛、発熱を伴い、ギラン・バレー症候群がおきて手足の麻痺、呼吸困難になることもあります。原因となる食品は「とりわさ、鳥刺し、牛レバ刺し、加熱不足の焼き鳥、菌のついた手指・食品によって二次汚染された食品」などです。
抵抗力の弱い子供や高齢者、病中、体調不良の人は症状が重症化しやすく、後遺症が出ることもあります。
しかし、食中毒を起こす原因はたくさんあって、大半は、食中毒になっても腹痛程度で済んでしまいます。
食べたスグ後に、チョット、おなかが痛んでトイレなどといった経験はミナサンがおありだと思いますが、ダイタイ、食中毒だそうです。
そのときに大事なのは、トイレをがまんしないで、スグ出すことだそうです。
人間の体はうまく出来ていて、体内に入った具合の悪いものはドンドン出すように出来ているのだそうです。
ソレをガマンしていると菌が腸内でドンドン増殖して、重症になるのだそうです。
細菌性の食中毒のほかにも、フグや貝、キノコなどの自然毒や、農薬などの化学性毒、寄生虫毒などもありますが、カキなどの二枚貝に必ずついているノロウイルスのウイルス性食中毒の場合、感染した人の吐瀉物が乾燥して空中に漂って、二次感染を起こすなどということもあるそうです。
実際に感染した患者が病院に診察に行き、待っている間に嘔吐して拭き取り損ねたものが乾燥して院内感染を起こし、原因がナカナカわからなかったという例もあったそうです。
手洗い、うがいを励行しましょう。
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