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芹工務店の社長である私がお気楽に日々思うことなどを 徒然なるままに書かせてもらいます。

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芹工務店では引き渡した後にお客様が長くお住まいになるとき、家が変形したりガタツキが出てはまずいと考えて、主要構造材は乾燥材にこだわっています。

以前にもブログに書いたと思いますが、材木は樹木として生きているときは
含水率(樹木が内包する水分を抜いた残りの総重量に対する、樹木が内包する水分の割合)は60~70%にも達します。

生の樹木を伐採して良好な環境においておくと水分がダンダンぬけて乾燥してゆきます。
太った人が痩せるときには川がたるんできますし、妊婦が出産後には妊娠線が現れるように、材木も乾燥してくると曲がりや割れなどが生じてきます。

当然、割れなどが起きれば建築用材としての耐久力は落ちてしまいます。

また、感想する前の材木を建築用の柱や梁などの構造材に使えば、乾燥が進んで
割れが起きて耐久力が落ち、曲がりがでて壁を膨らませたり、建具が動かなくなったりします。
何より、感想して収縮すれば柱と針などをボルトで止めてあっても結合部が緩んで
家がガタガタしてきます。

それに、含水率の高いグリーン材という、いわゆる生木を使って、ソレが壁の中に閉じ込められれば水分の多い材木は密閉された中でカビの発生の元にもなるのです。

ですから、現在の住宅には材木は乾燥材を使うのは最低限の基準となるのです。

しかし、セッカク、乾燥材を使っても雨にぬらしては含水率が戻ってしまうのではないかと心配されるでしょうが、研究機関での、乾燥材についての実験の資料があります。

自然乾燥材と人工乾燥材、集成材の3種類について24時間水に浸して
その後、水から引き上げて乾燥経過を測定したものです。

24時間浸水後の重量比は自然乾燥材が113%の増加、人工乾燥材が106%、集成材が108%でした。

水から上げて24時間経過の重量比は自然乾燥材が106%の増加、人工乾燥材が102%、集成材が103%でした。

96時間後にはほとんど浸水前の状態に戻りました。

一部の実験材で自然乾燥材は乾燥過程で新しい割れが発生し、人工乾燥材からは検証後に白茶色の色素が排出された。

基本的には、乾燥材を使っておけば一時的に雨に濡れても、10%程度しか含水率は増えませんし、4~5日、風通しのよい状態ならば下の乾燥状態に戻るということです。

しかし、上棟後の建物は出来るだけ梁、柱を雨などで濡らさないようにしたほうがよいでしょう。

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