いま、漁業は長期的な危機に直面していると思う。
確実に魚資源は枯渇に向かっている。
その主要因は人間が魚を獲りすぎるから・・。
まき網漁法で根こそぎ獲ってしまうから、
若い魚まで獲られてしまい、
次世代の魚が育たなくなってしまっている。
ヨーロッパ、北米も同じ様な危機に面して英断を行い、
ニシン、シシャモは10年間の禁猟で資源回復をした。
資源回復の最良の対策方法は「IQ方式」という
漁船ごとの漁獲量を割り当てる「個別漁獲枠」だ。
この方式だと今の日本の「総量規制」のように
漁期の初めに競争で魚を獲って
「規制枠」まで行ったら今年の漁は終わりというような
貧乏ったらしい漁の必要がなくなる。
隣の船と競争せずに、収益率の悪い「小さな魚」は獲らず
売れる魚をジックリ探すようになる。
ノルウェーの船長の年収は1,500万円程度、
乗組員もその6割くらいだそうです。
多分、日本の漁師より、相当、いいんじゃないだろうか。
魚が無ければ漁業は成り立たない。
獲るばかりでなく、
育てる工夫をしなければならないでしょう。
日本は養殖技術力が高く、
イロイロな種類の養殖を行っているそうですが
乱獲をガマンして大きな海の自然の力に任せるほうが
より多くの魚の復活が可能なのではないだろうか。
日本の漁業関係者は、世界の状況を承知していて
「しかし、日本の場合はいろいろな事情があって
なかなか改革は進まない。」
等と言っているが
「隗より始めよ。」のたとえの通り
まず、初めて見なければ、何も変わらない。
「多国間関税自由化」も同じ、
今、参加せずにいたら、確実に世界経済から
置き捨てられてしまうだろう。
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