チェルノブイリは、まずメルトダウンが起きた。
メルトダウンとは炉心溶融のことで、
すごい熱の塊だと考えてください。
その熱の塊が下にある水に落ちた。
すごい熱の塊が水の中に入ったら、
水は爆発的なスピードで水蒸気になる。
そうすると、その熱と圧力がすごい破壊力で爆発となった。
そして、原子力燃料がすべて、飛び散った。
飛び散ってくれたおかげで、
瞬間的には多くの放射能が拡散したが
あとに残って溜まっていない。
だから、その内、なんとかなるだろう。
しかし、フクシマは水蒸気爆発だけ起きて
燃料は残っている。
強い毒性のプルトニウムがものすごくある。
プルトニウムは二万四千年たたないと半減しない。
フクシマにはたぶん
チェルノブイリの十倍ぐらいのプルトニウムがあると思う。
浜岡の場合は制御棒が入って冷温停止状態にすれば
核分裂は起こさなくなるから、その点では一応、安心できる。
しかし、止めたとしても
燃料棒は三年くらいたってヤット、
燃料棒の熱がスコシは下がるので
浜岡原発の構内で、
保管用のプールに移動するぐらいは出来るけれど
外に移動などは出来ないから
浜岡にあることには変わりない。
同じことで、
フクシマの放射能燃料はどうにも始末が出来ない。
ガラスで固めて密封しても、
ソレをどこにもってゆくことも出来ない。
テレビの「地中に使用済みの燃料棒を埋める」という
NUMO(原子力発電環境整備機構)のコマーシャルは
現在では、それ以上の解決策がないので
仕方ないのかもしれないが
平成40年後半を目途としての計画で
現時点では何も始まってはいない。
たぶん、日本中の原発の使用済み燃料棒は
それぞれの原発の構内のどこかに積んであるだけだと思う。
原発事業は
「とりあえず原発を始めよう」だけで
管理の安全性も使用済みで発生する放射性物質の処分も
まったく、手付かずの状態だということです。
行き当たりばったりの、ズサンな計画で
原発事業は進んでいるわけです。
電気代が安くなるからというだけで
電気を原子力に頼っていいのでしょうか?
切り替える勇気を持たなければいけないと思う。
おしまい
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