私は、こう見えて、ケッコウ、絵が好きです。
「芸術新潮」もしょっちゅう購読しています。
毎月25日には、近くのランケイ社へ買いに行きます。
ごくマレには買わないこともありますが
ほとんどは買っています。
それなら定期購読にすればと女房は言います。
定期購読でも良いのですが、
本屋さんへ行って「他にも何か無いか」と
本屋さんの中をウロツクことが楽しみなのです。
5月号の今回から始まった
「内田樹・実践的すまいづくり論」のなかに
住まい手の立場で考える「家を作る理由、意味」
が書いてありましたので書き写してみます。
人は「いつでも帰ってこれる場所がある」と思えることは、ずいぶんと心強いことだと思う。
親子関係でも同じで、外に出て行った子供にたいして
「いつだって、君のためのごはんとベッドは用意してあるよ。」
と言い続けるのが親の務めです。
「甘い」という人もあるだろうが、私の人間観の根本は「人間は弱いもの」ということです。
どうやって、その弱い人間を慰め、癒し、支援する場所を確保するか?
「家」はその為のものでしょう。
一番、弱く、脆い、幼児や妊婦、病人や老人が
「そこでならホッと安心できる場所」
であるように「家」は設計されなくちゃいけない。
「家」は、外に出て傷ついたり、力尽きたり、壊れたりしたメンバーが
その傷を癒し、また、外へ出てゆく「元気を回復する為の場」であるべきだと思う。
人間は、弱く、脆く、スグに疲れるし、病みつくし、いじけたりする。
でも、時々ものすごく高いパフォーマンスを発揮する。
だから、弱ったときでも自尊心を失うことがないような場所、
明日はがんばろうと気持ちよく眠れる場所、
そういう空間が生活のベースになるべきなのです。
その通りだと思います。
私はこの文章を読んだとき、家の作り手として
自分がハッキリと自覚できなかった、明文化できなかった
「家を作る意味」を、はじめて、スッキリと理解できました。
チョチョチョ、チョット・・・。
バカにしないでね。
還暦すぎまで、ズット、家造りに関わってきたのですから
「家を作る意味」についてゼロな訳は無いですよ。
毎日、考え続けて、だから、
今「Comodo」にこだわっているのですから・・・。
「家を作る意味」について、たくさん語ることは出来ます。
イクラでも話が出来ます。
ズット、モヤモヤしていた「家を作る意味」を
コンナに簡潔に言えるなんて、
内田さんに、乾杯、完敗です。
これからの「芹工務店」の家造りの理念を
内田さんの言葉にします。
がんばれ、日本!!
震災や原発に負けないぞ!!
芹工務店では「東日本大震災義援金」の募金をしています。
義援金についてはイロイロといわれていますが
でも、どこかにとどくハズです。
芹工務店では、[Comodo Homeビルダー会]の
5月の総会を、募金の最終日として、
ビルダー会と一緒に6月には
どこかに募金しようと思っています。
私もチョットだけと考える方は、ゼヒ、連絡ください。
5円、10円でも受け取りに行きます。
あんまり遠くはカンベンね。
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