6尺角が1坪、タタミはその半分の6尺x3尺という話は
「単位」のところで話しましたが、
そのタタミの大きさは実はイロイロあるのです。
タタミは関東間と京間があり、
関東では柱間モジュールを主としますので
タタミは部屋によっておおきさが変わります。
9尺角の部屋を4.5帖といいますし、
8帖間は12尺角の部屋になります。
柱、敷居の巾を差引いた内側にタタミを入れるので
小さな部屋のほうがたたみの大きさは小さくなります。
また、ヒトツの部屋でも敷く場所によって
たたみの寸法はミンナ違います。
ところが、京間はタタミを基準にしますから、
3.5寸角の柱なら
4.5帖の部屋は柱芯々で9尺3寸5分になりますし
8帖の部屋ならば12尺3寸5分になるわけです。
と、ここまで説明して、得意のウィキペディアで「
畳」を調べたところ
京間の畳は6尺3寸x3尺1寸5分だそうです。
中京間というのがあって、それは6尺x3尺だそうです。
ところで、大きさの違う部屋に並べるのにタタミが基準では
柱はズレてしまいます。
「どうするんだろうか」という疑問にぶつかるのですが
私が想像するに、畳を主にしたモジュールでは
平面プランは単純だったと思います。
しかし、狭いところに複雑なプランにすると
タタミ割が主というわけにはいかず、
柱割になったのだと思います。
そこで、江戸間という柱間を主とする寸法の
タタミに移行したのではないでしょうか。
江戸間のタタミは5尺8寸x2尺9寸くらいになります。
現在の畳は、
マンション、アパートなどのコンクリートや鉄骨の建物では
モット小さなタタミも増えています。
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