忍者ブログ

芹工務店の社長である私がお気楽に日々思うことなどを 徒然なるままに書かせてもらいます。

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

今、住宅のエコポイントで話題なのは内窓ですね。

いま有る窓の内側の窓額縁のなかに

新しく樹脂サッシをつける方法のことです。


新築の場合は、ペアガラスで断熱性の向上を計りますが、

リフォームの場合は、現在のサッシを取り外して

ペガラスのサッシにするのは手間暇がかかって大変です。

内窓をつけることで断熱の性能が上げられる方法は

お手軽でよい方法だと思います。


新築の場合でも、冬の寒さで熱が逃げ出したり、

夏の暑さで熱が侵入してきたりする割合は

窓が一番大きいのです。


冬の寒い時期は48%が窓から熱が逃げて行き、

夏には、71%も熱が進入してくるそうです。


壁は面積が多いので熱の出入りの量は壁が一番多いのです。

占める面積の割には、窓も熱の出入りは多いのです。


セッカク、屋根や壁、基礎を高断熱にしても、

窓の断熱がおろそかではモッタイナイことになります。

金額的には屋根、壁、基礎の断熱よりも安く済みます。

そこで、今日は、窓の断熱について・・・。


前置きが長くなりました。


窓はガラスの部分と金属や樹脂の枠とで構成されています。

さきに、ガラスの話をしましょう。


ガラスの種類は、大きくは単板ガラス(シングルガラス)と

複層ガラス(ペアガラス)に分かれます。


ガラスにはイロイロと機能の違うものがありますが、

今日は、断熱に関しての違いの話をしましょう。


シングルガラスでは一般ガラスのほかに、

Low-E膜を蒸着させた断熱ガラスがあります。


また、UVカットの機能を持つフィルムを張った

ガラスもあります。


断熱性能を現す熱貫流率(一定の厚みの物質を一定の時間に

熱が通過する量)はシングルガラス3mmと比べると、

ペアガラス(ガラス3mm+空気層6mm+ガラス3mm)では

ペアガラスのほうが熱を半分しか通しません。


これは当然ですね。

ガラスの厚みが倍あるのですからね・・。


ペアガラスの空気層を6mmから12mmにすると

2割ほど性能はアップします。

その上、片方のガラスにLow-E断熱ガラスをつかうと

熱貫流率は空気層6mmのペアガラスの半分になります。


この断熱ガラスはペアの室内側に使えば断熱性を増して

冬の室内の熱を外に逃がさない機能があります。


逆に、断熱ガラスを室外側に使うと遮熱に効果があります。


断熱ガラスの使い方は一般的には南向きには遮熱に、

東、西は断熱に使うのがよいとされます。


しかし、西側は夕方の日差しで部屋が暑くなるのを

避ける意味では遮熱に使うのもよいのではないでしょうか。


また、空気の熱貫流率は0.026とかなり高性能の

断熱材といえます。

そこでペアガラスの間に空気層を設けるのですが、

中空層は12~15ミリ以上になると中空層内の

空気が動きはじめます。


この空気の動きによる熱移動現象を対流伝熱といい、

熱移動量が一定量となるため、

断熱性はそれ以上向上しません。


一般的な空気層の最大厚みである12ミリは、

ここからきているのです。


また、空気の代わりに熱伝導率の低い気体

(アルゴンガスなど)を封入すると、

断熱性は更に向上します。


中空層を真空にすることも断熱性能の向上になります。

ガラスを三層にしたトリプルガラスというものもあります。

トリプルガラスや真空ガラスは、ペガラスの倍くらいの

断熱性能になります。


サッシの断熱性能は、枠の部分よりも

ガラスの部分でほぼ、決まります。

拍手[0回]

PR

Post your Comment
Name
Title
E-mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
Trackback URL
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
最新コメント
[03/19 髙樹園]
[03/15 雅勒]
[03/02 風]
[07/01 クーミン]
Script: Ninja Blog 
Design by: タイムカプセル
忍者ブログ [PR]