先週の朝日新聞の1,2面に1週間連載で「カオスの深淵」と題して
コラムがありました。
ズイブンとカッコつけた題ですが
そもそもカオスに淵があるんでしょうか?
混沌の淵・・・なんかイイカモね。
そんなところで遊んでないで
「カオスの深淵」の主題は税金です。
税金の現状についてあれこれと書いてありました。
面白かったので、パクってみました。
第一回
「国民総生産(GNP)」をもじって「国民総幸福(GNH)」で話題になった
ブータンが自動車関連税の引き上げの話題で持ちきりだそうです。
自動車の購入時にかかる税金が現行では50%なのが
税の上乗せがされれば90%になるというもので
にわかにマイカーブームになっているようです。
しかし、インド製の小型車の値段は約75万円で
ブータンの国民の年収の数倍にもなるようです。
人口70万の国で車の登録台数は6.5万台だそうです。
交通事故の犠牲者は年間100人を超えたそうです。
これらの数字が多いのか少ないのか?
人口1億3千万の日本では
自動車保有台数は8000万台に近づいています。
交通事故の犠牲者は年間9000人くらいです。
ブータンでは今、国民の消費が旺盛で
貿易収支は赤字で政府はインドの銀行から借りるのだが
金利は10%と言う高金利となっている。
そして、ブータンの貿易相手国はほとんどがインドで
車も家電も建材も、まして、労働力もインドからになっている。
ブータンは山国で主力となる産物や工業製品はなく
山を利用した水力発電の電気を
インドなどに売って稼ぐしか方法はないらしい。
しかし、そのためのダム建設はインドの会社が請け負って
インドの労働者が出稼ぎに来て
せっかくの設備投資がほとんど外国に流れてしまい。
国内の産業育成や雇用につながらず
税収にもなってこない。
ブータンの所得税の課税最低限の年収は約15万円で
所得税を払っているのは労働人口の1割程度。
2005年の国勢調査では97%が「幸せ」と答えたのが
ブータンが「幸せの国」と呼ばれるゆえんだそうだが
2010年に行った「健康や経済状況」の調査などの点からは
「幸福」と判断されたのは41%にとどまるそうです。
現在のブータンの問題は貧困と格差。
7%台の経済成長で絶対的な貧困は減ったが
相対的な格差は広がり新たな問題となっている。
コレは、ブータンに限らない話で
格差は世界的な問題になっている。
中国も成金が続出するなかで、それは北京、大連、上海などの
先進地域のみで
そこから外れた地域との格差は大きく広がっている。
アメリカも、失業率が高く、高学歴の就職難民が増える中で、
とんでもない金持ちが生まれている。
日本も日産ではゴーンさんの10億円の年収を筆頭に
日本人の役員が何人も2~3億の年収をあげているそうです。
ちなみに、トヨタは、会長、社長がかろうじて1億超えて、
役員全員でもゴーンさんくらいだそうですが・・ほんとかなあ。
今日はマダ入り口です。
税金は今、お金持ちからお金を取りにくい時代になっているようです。
次回をお楽しみに・・・。
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