無垢のフローリングは気持ちの良いものです。
自然素材と言う捉え方で無垢の建具や枠、そして、左官壁などと一緒に使えれば最高ですがお値段が高くなります。
それでは、何を最初に使いたいかといえば、私は無垢フローリングをお勧めします。
傷になってもいたの裏まで同じ資材の無垢ですから補修に融通が利きます。
表面の傷なら少し削ってもよいですし、深めの傷ならアテツギしても楽しめます。
四角や丸、リボンや蝶々など色々な形も楽しめます。
それ以前に、体験してみるとわかりますが、合板フローリングと違って手触り、足触りが気持ちよいのです。
これは、合板フローリングではシッカリと硬い保護膜のできるくらいに塗装を掛けてしまいますが、無垢フローリングは無塗装や自然塗装で感触を楽しめますから、材種によって感じもそれぞれ違います。
パインや杉などの柔らかい材種ですと、私どものOB客様の中には「気持ちよくて冷たくないから冬でも素足です。」と言う方もいらっしゃいます。
足裏の感触はペッタリと塗装を塗ってあると足裏全面に接触しますが、無塗装や自然塗装ですと木目のでこぼこが足裏との接触面を減らす作用があるのでサラサラ感が出て、冷たさも和らぐようです。
これは硬い材種よりもやわらかい材種のほうがよりサラサラ暖かく感じる傾向があります。
サンプル材を1時間ほど冷蔵庫に入れておいてから取り出して触ってみると合板、硬め材、やわらか材で違いを実感できます。
無垢フローリングで気を付けたいのは
①合板よりも傷付きやすいことです。特にやわらかい材種は椅子のローラーなどでもウッスラと凹んだ感じが残ることもあります。
サンプル材で爪で引っかいたり、棒などでたたいたりして、試してみましょう。
②無垢フローリングは湿度の変化で伸縮して、冬などの乾燥時期には目地が透いたりしますが湿気の多い夏場には大体戻ります。そうして伸縮を繰り返し、長い間には、わずかにスキマが出ることもあります。材種によってその変化の度合いは違いますし、伸縮と同時に反りやムクリも現れますがコレも湿度の変化で変わります。
張り合わせたサンプルをつくっておいて見てみましょう。
③無垢フローリングは湿度の変化によって伸縮すると、キシミ音が発生することもあります。
また、いつも踏んでいないところなどは、久しぶりに踏んだときに音がすることも有ります。
気を付けたいのは一年中、同じところが、踏むたびに必ず鳴る時です。これは工務店に相談してみてください。たまに鳴ったり、季節によるときは、無垢材が湿度の変化によって伸縮するのが原因の場合が多いと考えられますので、それを頭に入れながら工務店に相談してみてください。
日常のメンテナンスは、やはり、伸縮に拠るスキマなどに入り込むゴミ、髪の毛ですが掃除機で大体、OKです。球の、取れないやつはピンなどではじき出しましょう。
当社で無垢フローリング施工したお客様にアンケートしたところほとんど特別なことはして無いようです。当社では無垢フローリングの場合は浸み込むタイプの植物性のオレンジワックスをプレゼントしていますが2~3年たってリサーチするとほとんどのお客様が、最初の半年くらいは使うのですが、その後は飽きてやら無いようです。それでも、ケッコウ渋いツヤが出ているのでお聞きすると「素足の脂やソックスで掃除になるのかなあ」と笑っています。
でも、確かにカサカサになったりしていませんし、半ツヤ程度に良い感じでテカッています。
④時間が経つにつれて無垢フローリングは変色してゆきます。変色と言うとへんな感じに色が変わると誤解しないでください。パインなどの白っぽい材種は上手に黄色味を帯びたり、杉や桧などの材種は良い感じに赤味が出てきます。他の材種も必ず変色しますが、長い時間を掛けて風合いが変わるのを楽しんでください。変色したサンプル材を見せてもらいましょう。
また、OB宅訪問で無垢フローリングの家の変色具合をOB宅のお客さんに尋ねてみるのも良いと思います。
⑤無垢素材ですからキレイな木目とは限りません。しかし、均一でないからこそ無垢、自然素材なのです。節目が合ったりと自然素材だからこその変化はご承知ください。
節目や埋め木のあるサンプルや、同じ材質での木目の違う部分なども確認しましょう。
[0回]
PR