なんといっても基本は「こまめなお手入れ」です。
最初は取れやすかった汚れも時間が経つと乾燥したり、変質して、こびりつき汚れとなって落とすのがヤッカイになります。
毎日とは言いませんが、今日はキッチン、明日はお風呂、次はトイレと言うように週に1度くらいのペースで掃除するのが理想です。
では、まず、お風呂から
お風呂は特に汚れやすいところです。初期のヨゴレならよく浴室用合成洗剤(中性タイプ)でほとんど落とせます。
こびりついた汚れは種類によってお手入れ方法も変わってきます。
それでは、汚れの種類とそれぞれの対処法を挙げてゆきましょう。
毛先の反ってしまったハブラシは細かいところや、裏側の掃除に便利ですよ。
それから、つきに一度は排水口のフタをはずして排水口の中のお掃除をしましょう。
髪の毛がイッパイ詰まっていますし、それにヌルヌルが付着しています。
排水口からの臭(くさ)いニオイがするのはお掃除をナマケルと排水管ににおいの元が付着するからです。パイプスルーなどのパイプ洗浄剤を使いましょう。
追い焚き配管内も人間や石鹸の油脂が原因の湯ドロが溜まりますからジャバなどの洗剤を使って1~2月に意図度は掃除をしましょう。
入浴剤については大部分は問題ありませんが、「酸性、アルカリ性、硫黄系(湯の華など)は浴槽や金属部分を傷めたり変色させる恐れがあります。
ミネラルオイル(流動パラフィン)配合の入浴剤は高濃度で使用するとゴム部分をいためる可能性があります。
アロマオイルは人造大理石やFRPには心配ありませんが、樹脂部分や塗装製品に直接原液が付着すると変色、侵食の恐れがあります。
万一、付着した場合は水か合成洗剤(中性タイプ)を含む水でよく洗い流してください。
1. 湯あか(カルシウム石鹸) 白色、灰色 (浴槽、浴槽まわり、床、壁)
水道水に含まれるカルシウム分と石鹸や皮脂などの脂肪分が化合してできる石鹸カス。
ガンコな場合は浴室用クリームクレンザーで落とします。
根気よくこすりましょう。
2. 水あか 白色(鏡、水栓、ハンドグリップなど)
水道水に含まれるケイ酸やカルシウムなどのミネラルが酸素などと反応して堆積したものです。コレがシツコイ。
水栓金具などの金属部分はクリームクレンザーや「スーパークリーナー万能Jrくん」で落とします。鏡に付いたやつはなかなか落ちません。鏡専用の磨き剤を使います。
でも、早め早めにしないと本当に落ちなくなります。
3. 銅石けん 青色(浴槽喫水線、水栓まわり)
水道の配管材には銅が使われている部分がケッコウあります。
そこから溶出した銅イオンが石鹸や皮脂などの脂肪分と反応したものです。
「湯あか」と同じお手入れ方法です。
4. もらい錆 茶色 (浴槽、浴槽まわり、カウンター、床)
水道水中の鉄分やヘアピンなどの錆が付着したものです。
クリームクレンザーを歯ブラシなどにつけてこすり落とします。
5. カビ 黒色(目地、床まわり、ドアパッキン、コーキング)
カビの発生条件は適度な温かさと水分、栄養分です。
栄養分は石鹸や人間の皮脂などの油脂です。
栄養源となる汚れを取り除き、最後にお風呂を使った人が窓を開けておくなどの換気をして浴室の乾燥を保ちましょう。
進行したカビはカビ取り洗剤で洗い落とします。
主なカビ取り洗剤は塩素が含まれていますから他の洗剤との併用は厳禁です。
併用した場合は、化合しておかしなガスが発生する危険性もあります。
カビ取り洗剤を使う場合は窓を開けるなどの換気対策をしておきましょう。
浴槽には洗剤が入らないようにフタをしておきましょう。
また、ゴム手袋に、目のためにゴーグルも良いかもしれません。
目地に沿ってカビ取り洗剤を吹付け、10~15分ほど待ちましょう。
ドアのゴムパッキンには密閉度の高いジェル状タイプを使うのが良いでしょう。
ジェル状タイプの場合はもう少し長めに待ちましょう。
スポンジやタワシなどでこすらずにガマンして待ちましょう。
後は、水で洗い流して雑巾で水気を拭き取るだけです。
塩素系カビ取り洗剤に抵抗がある場合は酸素系漂白剤がお勧めです。
粉状の酸素系漂白剤はお湯に溶かしてティッシュに含ませて、ティッシュをカビの付いている部分に絆創膏のように張りつけて2~3時間待ってティッシュをはがして水で流します。
ひどいカビは漂白剤に液体石鹸を混ぜてペースト状にしたものを塗りつけて同じようにしばらく待って水で流します。
6. 赤色酵母 ピンク、赤色(排水口、シャワーホース、風呂フタ、扉レール)
発生条件はカビと同じです。
しつこいカビの発生シグナルです。
落とし方はカビと同じですが、カビよりは落としやすい汚れです。
浴室用合成洗剤(中性タイプ)で落とせますが、落ちにくいときはカビと同様にカビ取り洗剤で洗い落とします。
浴室用合成洗剤(中性タイプ)
石鹸カス汚れなどをよく落としてくれるキレート剤が配合されたものが適しています。
例:バスマジックリン、おふろのルック・・など
浴室用合成洗剤(弱酸性タイプ)
石鹸カス汚れなどの除去に効果あります。
塩素系の洗剤との一緒に使わないでください。
例:チンクル、かびコロジ・・など
クリームクレンザー(弱アルカリ性)
科学的な分解力では取れない汚れは研磨剤入りのクレンザーを使って落とします。
研磨剤入りですから材質を傷つける可能性があります。
材質に影響の少ないものを選びましょう。
例:クリームクレンザージブ、おふろのルックみがき洗い、・・など
カビとり剤(塩素系・アルカリ性)
カビを除去して、漂白、殺菌します。
使用上の注意が必要です。
塩素系と酸性の洗剤の併用は有害な塩素ガスを発生しますので、絶対に避けてください。
例:カビキラー、強力カビハイター・・など
クリーナー、研磨剤、ワックス
ヤマハバスクリーナー ペースト状の研磨剤
ピカール きめ細かな研磨龍粒子の金属みがき剤
スーパークリーナー万能Jrくん 研磨剤を使用していないタイプ
ヤマハニューマーブルワックス 人造大理石用のワックス
ステンレス用コンパウンド ステンレスシンクに付いた水あか落としに効果
鏡の水あか取り 浴室鏡の水あかとり用(ファインミラーに使用禁止)
お手入れの手順など、詳しい「お手入れ」を知りたい方にはヤマハの「お手入れ読本」があります。
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