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芹工務店の社長である私がお気楽に日々思うことなどを 徒然なるままに書かせてもらいます。

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日本の原子力発電の現状はと言うと、90年代後半には80%台の稼働率を維持していたが、08年の稼働率は60%、03年に59.7%の最低稼働率になって以来、05年に70%以上になった以外は60%台を低迷している。国内の原発は現在53基、今後10年以内に新設計画中の原発9基の運転が始まり、原発稼働率が80%になれば、「太陽光、風力、水力を含めたCO2排出ゼロ電源」の比率が50%になり、そうなれば国内のCO2排出量は5%下げられる試算だそうである。
USAの原発の稼働率は90%だそうであるが、日本がそこまで稼働率を上げるためには、定期検査の間隔を延ばしたり、トラブル発生から運転再開までの期間を短くする為にチェックに柔軟な対応が必要だという意見があるが、これは本末転倒のご意見で、ルーズな管理やウソの報告などを無くす監理システムを構築、実行してこそ国民の理解を得られるのだと思います。

原発の稼働率を1%上げれば火力発電で排出するCO2が300万トン減らせるそうです。
「太陽光、風力、水力などの自然エネルギー」でつくる電気はかなり原価が高くつくようであるが、原子力発電はCO2も出さず、原価の安いのでおいしそうですが、美浜や志賀の事故や事故隠し、あるいは、柏崎や女川の地震事故を見ていると、事故の際の被害や、ウランやプルトニウムの管理などの問題点から、安直に原子力発電に賛成するのをためらう気持ちになるのはやむを得ないところです。

六ヶ所村の原発燃料再処理工場の運転開始は最初の予定の97年12月が16回目の延期発表で09年8月となったが、この予定も専門家の間ではさらに延期されることは確実視されている。
一方、「もんじゅ」(日本発の実験用高速増殖炉で1995年に出力上昇試験中に火災警報器が作動して最終的に「緊急停止」をした。この事故の際に編集されたビデオを航海するなどの不適切な対応が問題になった。)の試運転再開も4回の延期になり現在ではメドがたっていない。
再処理工場で取り出されたプルトニウムを高速増殖炉の燃料として使う予定が、再処理工場も高速増殖炉も運転のメドが立たない状態である。
再処理工場が動き出してプルトニウムが取り出されてもそれを燃料として使える高速増殖炉は無い状態だから使い道が無い。一般の原発で使うには取扱いが難しくて危険性が増し、コストも高くなってしまう。
また、再処理工場のプルトニウムは「もんじゅ」の2代あとのタイプで使う計画なので、「もんじゅ」の試運転が再開されても今後の開発の役には立たない。
再処理工場も、「もんじゅ」も早く見切りをつけたほうがよいのだが、いま、止めれば事故による失敗ということになってしまうので止めるに止められないのだそうだある。
なんだか、出口の無い仕事に金をつぎ込んでいるようなお話でしょ。

電力会社さんの仕事ぶりは、どうもお役所仕事的な感想がぬぐえません。
コストが高くなる原因を真剣に検討してください。
そして、「低炭素」な発電に取り組んでください。
なにしろ、日本の産業活動で発生するCO2の25%が発電に拠るものなのですから、「低炭素社会」は発電の「低炭素化」が大きなウエイトを占めているのです。
がんばってね。

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