新居で生活が始まると、色々なニオイの発生源が室内に持込まれますし、人体そのものからも各種のニオイが発生します。
しかし、住宅が生活の器である以上、避けられないことです。
また、建材から発生するニオイもあります。
ニオイに対する嫌悪感は個人差が大きいため、同じ程度のニオイでもクレームになる場合も、ならない場合も有ります。
特にニオイを気にするお施主様のためには、以下のような3つの対策が考えられます。
① ニオイを発生させない。
a.発生源を屋内に入れない。
有害物質を発生させる建材・家具などを使わない、持込まない。
灯油ストーブ系暖房器具を使わない。
室内でタバコを吸わない。
b.発生源を遮断する。
生ゴミの発生源を隔離・密閉する。
下水などの「におい返し」を完全にする。
排水管をこまめに掃除する。
(脂分は放置すると変化してニオイます。こまめに洗い流しましょう。)
② ニオイを閉じ込める。
悪臭物質を吸着・分解する。
VOC(揮発性有機化合物)や悪臭物質を吸着・脱臭させ、調湿効果のある建材を使う。
③ ニオイを追い出す。
汚れた空気と新鮮な空気を入れ替える。
風の通り道を計算した開口部の設置。
計画換気システムの採用。
屋外空気の汚染度が高い場合は吸気口に空気清浄化フィルターをつける。
しかし、ニオイとは微妙なもので、ニオイの量や、条件によって、ズイブンと感じ方が違ってきます。
たとえば、香水の成分には悪臭物質のラウリルアルデヒドや硫化水素などが使われています。
硫化水素の場合は希釈していくと「白い花の香り」っぽくなります。
VOC(揮発性有機化合物)や悪臭物質を吸着・脱臭させ、調湿効果のある建材を使うについては、ケイソウド系の内装壁材やエコカラットなどは効果があります。
ケイソウド系内装壁の消臭効果 単位:% (消臭率)
「ケイソウド系内装壁」の試験体を密閉容器に入れ、その中に一定濃度の各種ガスを注入して、容器内のガスの濃度を測定する。
経過時間 30分 60分 120分 24時間
アンモニア 97.0% 100.0% 100.0% 100.0%
アセトアルデヒド 33.3% 38.9% 50.0% 72.2%
酢酸 94.2% 100.0% 100.0% 100.0%
ホルムアルデヒド 40.0% 40.0% 40.0% 60.0%
トルエン 30.0% 30.0% 30.0% 50.0%
メチルメルカプタン 18.8% 19.4% 25.8% 91.8%
エコカラットの悪臭低減率
調湿壁紙、ケイソウド壁、エコカラットの試験体を密閉容器に入れ、その中に一定濃度の各種ガスを注入して、2時間後の容器内のガスの濃度を測定する。
調湿壁紙 ケイソウド壁 エコカラット
アンモニア 30.0% 90.0% 100.0%
硫化水素 0.0% 50.0% 100.0%
メチルメルカプタン 14.0% 42.0% 97.0%
トリメチルアミン 14.0% 80.0% 97.0%
VOC低減や脱臭効果は素材によってそれぞれ「得意・不得意」があるようです。
ケイソウド系内装壁もエコカラットも調湿機能がありますから、窓の結露対策の手助けにもなりそうです。
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