エコの流れのなかで、「グリーン」と「ブルー」の二つの流れがあるそうです。
「グリーン」は「環境負荷を少なくすること」を主目的に省エネ、省資源、3R(リデュース、リユース、リサイクル)などを政策やイデオロギーで強制、誘導することで、「ブルー」とは家計のために省エネ、省資源、3Rを個人が強制、誘導されることなく、自主的に行い、その結果が環境保護のつながるという違いです。
最終目的はエコであるが入口が違うといったところか。
環境保護が目的では個人的なモチベーションは上がりにくいが、家計が助かるのであれば強力なモチベーションアップにつながる。
日本では「グリーン」とよべる「環境保護」が叫ばれてきたが、「長期優良住宅」などは景気対策の意味合いもあって、大手ハウスメーカーでは「長期優良住宅+太陽光発電+オール電化」で家計メリット+補助金+ローン優遇+税制優遇のメリットをアピールしてくると思われる。
まさに「ブルー」エコの流れである。
これは住宅の差異化のツールではなく、当たり前の標準として製品に組み込まれてくることになる。
しかし、全ての住宅がそこに行き着くまでには時間がかかる。
今だからこそ、エコハウスに取組みそれを競争優位にしている工務店は差異化のポイントを明確にして、それを強くアピールすることで大きなチャンスとするべきである。
アピールのポイントは①「家計メリット」の見得る化②そのたに環境性能の見える化③エコハウスへの取組の「物語」化④住まい手参加型の家づくり・イベント⑤スマートに暮らす「省費者」(OB)の紹介などである。
「ブルー」型の消費を行う層(家計を節約しながら環境保護に貢献できる消費を積極的に行う「省費者」は増え続ける。この層に響く「ブルー」な提案を実践することは急務である。
[0回]
PR