私がライオンズクラブの会員だということは前にも書きましたが、その、ライオンズクラブの奉仕の内で大きな部分を占めているのは「眼」についての奉仕です。
4年ほど前から3年がかりで世界の会員から簿記をして20億ドル集めました。
世界中に「眼の救済」の為の活動援助にその金をバラ撒くのです。
20年前にも15億ドル以上集めてやってきたのですが、お金がなくなったので、また、集めたのです。
前回の時には、世界中の失明しそうな人を8500万人救ったそうです。
そして、日本では沼津の「勧山さん」(浅間神社の西側の真楽寺住職)の提唱でライオンズクラブを中心とした「日本アイバンク推進協議会」という組織が1965年以来、活動して日本中で「献眼」のお手伝いをしています。
今までに35,000人以上の人の眼をいただき、50,000人以上の人が光を取り戻すことが出来ました。
私も、昨年の元旦には朝から市立病院で「献眼」に立ちあったという話を以前にココで書きました。
そのときも、ご家族の方が「お母さんの眼が二人の人の眼になって生き続けるのは嬉しいことです。」と言って涙していただいたのですが、そんな場面に立ち会うと、人生60年近くを生きてきて濁りきったおじさんの眼にも涙が浮かびました。
静岡県、特に東部では献眼運動が盛んで、年間の死者200人あたりに1人の献眼割合です。
しかし、日本全体では1200人に1人の献眼割合とズイブンと少ないのです。
アメリカでは、ナント、60人あたりに1人の献眼割合です。
静岡県では角膜移植希望をだすと、3~4ヶ月で手術できるそうですが、日本のほかの地域では2年ちかく待つそうです。
ところで「献眼」はどうするのかというと、お医者さんが瞼に金具を引っ掛けて、眼を広げて、眼ン玉の裏側にハサミを入れて血管や神経を切離して、スプーンで目玉を救い出すのです。
これを「全眼球摘出」といいます。
今まではコレが一般的な方法でしたが、新しく「角膜直接採取」と言って「マイクロケラトロン」とい機械で、黒目より一回り大きめに切り取る方法が出てきました。
この方法ですと、今までの摘出法より半分以下の時間ですみますし、術後も出血の心配も無く、優れた方法です。
ところがこの「マイクロケラトロン」という機械はハンデイで持ち運びしてどこへでも持ってゆける優れものなのですが、1台300万円もするのです。
コレが普及すれば日本の献眼数ももっと増えると思うのです。
自分が死んでも、体の一部が他の人の体に生き続けて、その人を助けているのはスバラシイことだと思います。
眼に限らず、腎臓、心臓、脊髄と色々なところが使われます。
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