1931年の満州事変から数えると15年にわたる戦争は日本人の軍人軍属などの戦死230万人、民間人の国外での死亡30万人、国内での空襲等による死者50万人以上、合計310万人以上(63年の厚生省発表)の犠牲をもたらしました。
この戦争は、アジア・太平洋各国に2000万人以上の死者をふくむ史上最大の惨害をもたらしました。また、第二次大戦全体では約6000万人にのぼる死者(軍人、民間とも)を出したという統計もあります。以下の数字は、各国の政府公表あるいは公的発表にもとづくものです。
中国1000万人以上(「中国の人権状況」中国国務院=ただし37年7月~45年8月まで。他に2000万人との報告もある)、べトナム200万人(独立宣言)、インドネシア400万人(サンフランシスコ講和会議での同国代表発言)、フィリピン111万1938人(対日賠償要求)、インド150万人(べンガル飢餓死者のみの推計、政府任命飢餓調査委員会)、ニュージーランド1万1625人(政府公表)、オーストラリア2万3365人(同)、そのほか泰緬(たいめん)鉄道建設に投入された労働者の各国死者7万4025人(英国調査)など。ミャンマーやシンガポール、朝鮮などをのぞいても、これら諸国の公的発表の死者数だけでも1872万から2872万人を数えます。さらに日本の植民地支配のもとにおかれた朝鮮では、36万4186人が軍人・軍属として戦場にかりたてられ、死亡・行方不明者15万人(推定)、強制連行などによる死者・行方不明者をふくめ20万をこえる人びとが犠牲となりました。
東京は焼夷弾による無差別爆撃を受け、一夜で約10万人が犠牲になりました。
本土防衛のためとして、沖縄では中学生から女学生までを兵士や従軍看護婦に動員し、軍人・軍属(ひめゆり部隊や健児隊に動員された中学生・女学生も含む)に住民を合わせて、当時の沖縄の人口約42万人のうち12万人以上の死者を出したと推定されています。
原子爆弾の投下時には、数週間のうちに広島で14万人、長崎で7万人にのぼる死者が出ました。
海外に配置された日本軍は約355万人で、主要な戦場であった満州には約67万人が、中国本土には112万人がいました。約60万人の日本兵が捕虜としてシベリアに長期間抑留され、強制労働によって多くの犠牲者が出ました。
私の感想としては、6000万人や2000万人という数字は大変なものだと思うのですが、日本の死者数が全部で310万人で、この戦争前の昭和11年の人口が7000万人弱という数字から、死者の割合が5%未満というのが「思ったほどではないな。」というのがホンネのところです。
軍人の戦死者数については、ソ連の1450万人が図抜けて多く、ドイツの280万人、日本の230万人がこれに次いで多くなっている。中国が130万人、そして中東欧のオーストリア、ポーランド、ルーマニアも、それぞれ40~85万人と多い。 英国27万人、フランス21万人、イタリア28万人、米国29万人です。
民間人の死者数では、中国1000万人、ソ連700万人、ポーランド580万人と犠牲者が多く、ドイツが230万人で続いている。日本80万人の他、オランダ、チェコスロバキア、ルーマニアなども、英国、フランス、イタリアを上回る民間人犠牲者を出している。米国はほぼ0人である。
中国やロシア、ポーランド、ドイツの犠牲者が飛びぬけています。
ついでに調べてみましたが、米国では南北戦争の死者が、戦闘員が南北両軍で60万人以上、民間人も20万人以上死んでいます。
やはり、戦場となった国の犠牲者が多いということですね。
原子爆弾では広島、長崎で20万人が亡くなりましたが、現在の核兵器は広島、長崎に落ちた原子爆弾より数十倍も威力の大きなものです。
ソ連が崩壊して東西の冷戦が無くなり、核兵器の存在は忘れられがちになっています。
しかし、どこかの国が盛んに交渉ネタに持ち出しますから、皆さんも少しは興味があると思います。
でも、あの騒いでいる国自体は核実験はしていますが兵器としての核弾頭を保有しているかは微妙なところです。
そのかわりに、静かにしているけれど確実に核兵器保有国は増えています。
全世界で23,000発、配備状態にあるのが約8,000発、そのうち、スイッチを押せば飛び出す状態のものが2,000発あるそうです。
1970年に国際的に「核不拡散条約」が締結され、当時すでに核兵器を持っていた米国、ソ連、イギリス、フランス、中国の5カ国は「核を持つ国」と認める代わりに数を減らす約束をし、他の国は「核を持たない」と宣言しました。
現状はどうでしょうか?
ロシアが4,834発、米国が2,702発、フランスが300発、中国が186発、イギリスが160発持っています。
そして、インドが60~70発、イスラエルが80発、パキスタンが60発保有しているようです。
イランも、北朝鮮も疑惑に満ちています。
これらの核兵器は広島、長崎に落ちた原子爆弾より数十倍も威力の大きなものです。
日本では日清戦争での戦死者は何百人程度で、日露戦争でも何千人程度でした。
戦争の期間も規模も小さかったのですが、戦争に動員される割合も、兵器の性能も上がってきた結果が第二次大戦で6000万人の犠牲者という数字になったのだと思います。
現在は、膨大な核兵器の上で全世界が廻っているのだと考えると、次に大規模な戦争が起これば一瞬の内に、核兵器の全部が爆発して地球自身が煙になって消えてしまうでしょう。
中途半端に残るよりは、いっそ、気持ちいいかもね・・・。
核兵器を廃絶すると宣言したオバマ大統領に期待しましょう。
被爆国として、日本も、強く「核廃絶」をアピールして欲しいものです。
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