またまた、朝日新聞の「GLOBE」からです。
2009年度にユニクロは6000億円超の売上げで営業利益は2000億円くらいだそうです。
ユニクロのようなアパレル業態を「ファストファッション」と言うのだそうです。
「ファストファッション」とは最新の流行を取り入れながら低価格におさえた衣料品を短いサイクルで世界的に大量生産・販売するブランドや業態のことです。
「早くて安い」ファストフードになぞらえた言葉です。
ユニクロは世界の大手に比べれば半分だそうです。
世界の大手とはGAP,ZARA(そのたの8ブランドも含めたインディテックスという企業),H&Mがトップ3だそうで、売上げはいずれも1兆3000億円兆だそうです。
TOPSHOPやFOREVER21がコレに続くのだそうです。
今はこの企業に世界的なファッションデザイナーがコラボしたがっているそうです。
アパレル業界も業界再編が急展開に進んでいて、高級ブランドがどんどん吸収合併しているそうです。
自動車業界、銀行、証券と同じで世界的に大きくならないと生き残れないのが現状のようです。
ちなみに、アパレル業界の編成の様子を書いてみます。
LVMH(モエ ヘネシー・ルイヴィトン)グループ
服飾:ルイ・ヴィトン、セリーヌ、ジパンシイ、フェンデイ、クリスチャン・ディオール、ダナ・キャラン、マーク・ジェイコブス、エミリオ・プッチ、ケンゾー
その他:ロエベ、タグ・ホイヤー、ゼニス、ショーメ、ゲラン、モエ・エ・シャンドン、ウーヴ・クリコ、
クリュッグ
GUCCI(PPR)グループ
服飾:グッチ、イヴ・サンローラン、アレキサンダー・マックイーン、バレンシア、
ステラ・マッカートニー
その他:ボッテガ・ベネッタ、セルジオ・ロッシ、ブシュロン
PRADAグループ
服飾:プラダ、ミュウミュウ
その他:チャーチ、カーシュー
リシュモングループ
宝飾、時計:カルティエ、ヴァンクリーフ&アーペル、ピアジュ、IWC、A.ランゲ&ゾーネ、
ヴァシュロン・コンスタンタン、パネライ、ジャガー・ルクルト
服飾、皮革:ダンヒル、クロエ、ランセル、モンブラン
なんか、すごくねえ。
ついでに、「ジル・サンダー」ブランドはオンワードが買収してます。
他にも日本のアパレルや商社はケッコウ、ファッション高級ブランドを買収していますよ。
でも、「高級ブランド」の内で生き残れるのは50%だろうといわれています。
今、パリのルイ・ヴィトン本店では日本人ではなく、中国やアラブのお客様が、かっての日本人のように群がっているそうです。
日本人は、不景気のせいばかりでなく、ブランドにたいする憧れよりも、自分の目や感性でいろいろなものが選べるように、やっと熟成してきたのでしょうか。
しかし、ファッションにかぎらず、安いものばかりをそろえるのも「ブランド」だけをそろえるのと違いは有りません。ハイファッションあってこそのファストファッション、回転寿司だけで一般の寿司店が無いのは異常です。住宅もオンリーワンの注文住宅があってこそのタマホームやハウスメーカーなのだと思います。
それらの選択肢の中から生活者、消費者が自分の感性や欲求、事情でチョイスできる状況がバランスの取れた社会ではないのでしょうか。
「毎日は、ユニクロのジーンズにTシャツ、あるいは青山のスーツ、でも、お気に入りのドレスは「ハレ」の舞台にとってあるの。」と言うのが心を豊かにしてくれるのだと思います。
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